小園総研

『小園総研』は、1995年4月7日から1996年3月29日まで、日本テレビ系列で放送された中京テレビ制作の深夜バラエティ番組です。毎週金曜24時20分から25時15分に放送され、日本テレビ系全国ネットの深夜番組枠『どんまい!!』、後の『TVじゃん!!』の金曜枠で人気を博しました。

この番組は、毎回若手お笑い芸人たちが様々なリアクション企画に挑戦するスタイルで、深夜帯ならではの過激でユニークな内容が特徴でした。番組タイトルは、メイン出演者であるヒロミの本名、小園浩己に由来しています。当初は中京テレビ本社からの生放送でしたが、徐々に事前収録に移行し、最終的には全編収録となりました。

特に印象的なのは、出演者全員で硬式野球に挑戦する企画です。1970年代から1980年代に人気を博した芸能人野球企画特番のような大規模なものではありませんでしたが、ヒロミやバカルディ（現・さまぁ～ず）らが毎回参加し、熱い試合を繰り広げました。番組チームのメンバーは野球部以外の部活動出身者で、硬式野球の経験はなかったにも関わらず、硬式ボールを使用し、金属バットを使用するという本格的なものでした。その結果、大竹一樹が守備中に打球が手に当たり骨折するというアクシデントもありましたが、それもまた番組のリアルな一面として視聴者に受け入れられました。

番組のエンディングテーマには、当時人気のあったエリアコードドラマのタイアップ曲が起用されることが多く、高橋里華の「絶対に逢いたくなる」や「R134海沿いのレースウェイ」、Coney Island Jellyfishの「夜の帰り道」、the castanetsの「忘れないからね」などが使用されました。最終回では、これらの曲が番組内で生演奏され、番組を盛り上げてきたヒロミは涙を流す感動的なフィナーレを迎えました。

番組には、ヒロミの他、バカルディ（大竹一樹、三村勝和）、キャイ〜ン（ウド鈴木、天野ひろゆき）、高橋里華、当時中京テレビアナウンサーの小林美穂子、ゲームコーナー担当の渡辺浩弐など、個性豊かなメンバーが出演しました。

番組を支えたスタッフとして、構成に佐々木勝俊、稲原誠、妹尾匡夫、小林仁、技術に水谷和夫、織田忠士、照明に中原栄治、美術に右高雅人、ディレクターに大鹿紳、藤澤光、演出に遠藤達也、安部田公彦、プロデューサーに柴垣邦夫、瀬古隆司が名を連ねています。

『小園総研』は、中京テレビが制作したヒロミ司会のバラエティ番組の中でも特に人気があり、その後の番組制作にも大きな影響を与えました。関連番組として、『神様!!BOMB!』、『ビリビリさせて』、『ろみひー』などが挙げられます。

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