小坂誠

小坂誠

小坂誠（1973年7月2日生まれ）は、宮城県亘理郡山元町出身の元プロ野球選手であり、引退後はコーチとしても活動してきた。そのプレースタイルや守備力から、多くのファンに支持された選手の一人である。彼は、右投左打の内野手として知られ、特に遊撃手としての存在感を放っていた。

経歴

プロ入り前

小坂は少年野球の頃、後輩にあたる小野淳一とともにプレーし、山元町立山下中学校を卒業後、宮城県柴田高等学校に進学。しかし、高校時代には甲子園出場を果たせず、高校卒業後は社会人野球のJR東日本東北硬式野球部に入団する。そこでは5年間在籍し、1995年には都市対抗野球にチームを53年ぶりに導いた。小坂の才能に目を付けた佐藤孝夫スカウトの推薦により、1996年のドラフトで千葉ロッテマリーンズより5位指名を受けてプロ入りを果たす。

ロッテ時代

小坂のプロ初年度、1997年シーズンには遊撃手のレギュラーとして活躍し、月間MVPを受賞。そして新人王に選ばれ、私は56盗塁という新記録を樹立してプロ野球の新人最多盗塁記録を保持している。この記録は現在も破られていない。以後も彼はその俊足と守備力で注目され、1998年には再び盗塁王に輝き、40盗塁・40犠打の記録を達成。2001年まで5年連続で30盗塁を記録し、その後も多くの記録を残した。

しかし、2002年には右足の骨折があり、その影響で続く記録は止まったものの、2003年には通算50三[[塁打]]を達成するなどその存在感が引き続き際立っていた。

巨人時代

千葉ロッテを離れ、2006年には読売ジャイアンツに移籍。ここでも二塁手として起用され、250犠打や1000安打などの記録を打ち立てた。2007年には背番号を6に変更し、様々なポジションを守ることになったが、けがの影響で出場機会は次第に減少。2008年にはトレードにより東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍した。

楽天時代

楽天では地元出身選手として迎えられたが、シーズンの最初は主に代走や守備固めとしての起用が多かった。しかし、徐々にレギュラーとしての出場機会を得ると、華々しい活躍を見せたものの、椎間板ヘルニアの影響もあり、2010年には引退を表明することになる。

引退後

2011年からはコーチ業に転身し、楽天や北海道日本ハムファイターズで育成コーチや内野守備走塁コーチを務め、さらには読売ジャイアンツでもコーチを務めた。2018年には千葉ロッテマリーンズに復帰し、その後もコーチング活動を続けている。

特徴と業績

小坂はその守備力から「平成の牛若丸」と称され、その守備範囲は広く「小坂ゾーン」とも呼ばれている。彼の守備成績は高く、ゴールデングラブ賞も4度受賞。特に遊撃手としての実力は高く評価されており、セイバーメトリクスの見地から見てもその守備力は際立っている。彼のRCAA（守備価値）は高く、守備得点は200を超え、レギュラーシーズンでも活躍を続けてきた。

このように、小坂誠は単なるプロ野球選手にとどまらず、彼の活躍は多くのファンや後輩に影響を与え続けている。

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