小山乃里子

小山乃里子について

小山乃里子（こやま のりこ）は、1941年8月16日に北海道小樽市で生まれ、2024年1月20日に神戸市で82年の生涯を閉じた日本のフリーアナウンサー、政治家です。彼女は元・神戸市会議員としても知られ、神戸市を拠点に全国的に活動を展開しました。彼女の愛称には「ノコさん」や「小山上等兵殿」があり、親しみやすいキャラクターが多くの支持を集めました。

幼少期からの経歴

小山は、小学校4年生の際に大阪府枚方市に転居しました。その後、関西学院大学文学部を卒業し、1965年にラジオ関西にアナウンサーとして入社しました。彼女のキャリアは1971年にフリーアナウンサーとなることで新たなページを開き、その後の数十年にわたって関西のテレビやラジオ局で活躍を続けます。特にラジオ関西の『ビバ!タカラジェンヌ』では、1980年から2023年までの43年間にわたりパーソナリティを務め、多くのリスナーから愛された番組となりました。

政治活動と社会貢献

小山は1995年から1999年の間、神戸市会議員を1期つとめました。彼女は主に革新・市民派の立場をとり、無所属で活動していました。その後、新社会党を支持し、選挙において積極的に候補者を応援し、護憲集会の司会も務めるなど、政治的な活動にも力を入れました。また、1995年の阪神・淡路大震災では自らの居住地が被災し、地域社会に対する支援活動にも参加しました。

プロ野球ファンとしての一面

彼女は熱心な阪急ブレーブスのファンであり、「阪急ブレーブス好きやねん会」の会長を務めたこともありました。彼女のファンである阪急ブレーブスに対する情熱は、多くのファンに影響を与えたことで知られています。

その他の活動

小山乃里子はラジオ番組に幅広く出演しており、担当した番組は多岐にわたります。ABCテレビの『おはよう朝日です』や、ラジオ関西の様々な情報番組、特に音楽番組での存在感が際立っていました。彼女の温かい声と安心感のある語り口は、リスナーから長年にわたり支持されてきました。

著作について

著書も多数あり、『結婚するバカしないバカ』や『パンドラの小箱: ラジオがすべてだった』などが知られています。これらの書籍では、彼女の経験や考え方が反映され、多くの読者に影響を与えてきました。

最後の日々

小山乃里子は2023年に『ビバ!タカラジェンヌ』の担当を勇退し、その後フリーアナウンサーとしても引退を表明しました。彼女の最後の日々は神戸市東灘区の介護施設で過ごされましたが、彼女の影響力や愛情は今なお多くの人々の心に残っています。彼女の人生は、地域社会に貢献し、情報を発信し続けた情熱に満ちたものでした。

もう一度検索