小山亜利沙

小山 亜利沙: 群馬からブラジルへ

小山亜利沙（こやま ありさ）は、1995年6月30日に群馬県で生まれたブラジルの柔道選手です。彼女の体重階級は48kgで、身長は151cmと小柄ながらも、柔道界での彼女の実績は目覚ましいものがあります。小山は左組みで、特に得意とする技は一本背負投です。彼女のブラジル名はステファニー・アリサ・コヤマ（Stefannie Arissa Koyama）で、母親がブラジル人という背景から、彼女は日本語、英語、ポルトガル語の三か国語を話すことができるという特異な才能を持っています。

柔道の始まり

柔道を始めたのは5歳のときで、兄の影響を受けて佐藤道場で修練を始めました。小学校時代には多くの大会に参加し、その成績は次第に向上していきました。小学校5年生では全国小学生学年別柔道大会に40kg級で挑戦。しかし、決勝戦では大石道場の近藤亜美選手に敗れ、初めての試練を味わいました。6年生の際には45kg級で3位に入賞するものの、さらなる成長を求め続けました。

中学・高校時代の挑戦

塚沢中学に進学すると、柔道はますます彼女の情熱となりました。2年生では全国中学校柔道大会の48kg級で決勝に進むも、岩見沢光陵中学の玉置桃選手に敗北。3年生の時も近藤亜美選手に対して2位に甘んじました。高校に進むと、横須賀学院高校での柔道生活が始まりました。高校2年のインターハイでは準決勝でまたもや近藤選手に敗れ、3年では再び同じ選手に苦杯を喫しました。

大学からの飛躍

2014年には帝京大学に入学し、教育学を学びながら柔道に励みました。入学1年目には体重別団体選手権で準優勝、2年目には学生体重別で好成績を収めました。体重別団体の決勝では山梨学院大学と対戦し、敗れはしたものの、チームは優勝をつかみ取りました。3年目には東アジア選手権での優勝も経験し、全国大会での実績をさらに積み重ねていきました。

国際大会での活躍

2017年からはブラジル代表として国際大会に参加し、グランドスラム・バクーでの優勝を皮切りに、活躍が始まりました。この大会では決勝でセルビアのミリカ・ニコリッチ選手を破り、名実ともに一流選手としての地位を築きました。その後、グランプリ・トビリシでも優勝を果たし、パンナム選手権では3位に入賞しています。さらには、世界選手権でも大学の同級生、渡名喜風南選手と対戦し、技ありを先取したものの、その後の展開により敗北。本大会では満足のいく結果とはなりませんでしたが、彼女の才能と闘志は明らかです。

結論

小山亜利沙選手は、まだまだ成長過程にある若き柔道家であり、彼女の将来が期待されます。国際舞台での経験を生かし、さらなる成果を待ち望む声が高まっています。彼女の柔道人生は、その背後にある努力と情熱に支えられており、今後の活躍が楽しみです。

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