小山新幹線車両センター

小山新幹線車両センターの概要

小山新幹線車両センターは、栃木県小山市にある東日本旅客鉄道（JR東日本）の重要な車両基地です。このセンターは、1981年に小山運転所として設立され、小山新幹線運転所を経て、2004年には現在の名称に変更されました。多くの車両基地と同様に、ここでは新幹線車両の検査や清掃が行われており、その役割は時代と共に進化しています。

現在、センターには新幹線車両の配置はないものの、洗浄や留置のために使用されています。車両の入出庫は、主に東京駅と那須塩原駅の間で行われ、早朝には小山発東京行きの「なすの252号」としての営業運転も行われています。最近では、北海道新幹線や北陸新幹線の開業によって東京駅側の車両留置スペースが不足し、普段は東北新幹線で運行されていないE7系車両もこのセンターに入庫することがあります。

歴史

小山新幹線車両センターの歴史は、1979年にさかのぼります。当初、小山駅前の試験線として利用され、その際には試験線管理所が設置されました。開業後は保守基地としての利用が計画されていましたが、大宮以南の工事の遅延により、本来の計画が変更され、急遽車両基地としての役割を担う事になりました。そのため、センターは狭い敷地を最大限に活用した配置となっており、一部の施設は新幹線の高架下に設けられています。現在の施設は、新たに設置されたものであり、試験線管理所時代のものとは全く異なります。また、庁舎前には「試験線管理所記念の碑」が設置され、過去の歴史を今に伝えています。

設備

小山新幹線車両センターには、以下の主要な設備があります：

• - 電留線: 7本
• - 仕業検査線: 2本
• - 臨時修繕線: 1本

このような設備は、新幹線の運行を支えるために重要な役割を果たしています。例えば、電留線は主に列車の夜間留置に使用され、一晩中車両を安全に保管することができます。

大宮テクニカルチーム

2001年には、大宮工場から大宮新幹線車両プロジェクトが発足しました。その後、2004年に大宮総合車両センターに改称され、2019年には新幹線統括本部の管轄に変更されて、現在の小山新幹線車両センター 大宮テクニカルチームとして再編成されています。これにより、より効率的に新幹線車両の管理とメンテナンスを行うことが可能となっています。

那須塩原電留線

那須塩原にある電留線は、主に那須塩原発着の列車の夜間留置に利用されており、全8本の留置線が設けられています。この施設は、那須塩原駅の北東2キロメートルに位置し、新幹線の保守基地とも近接しています。留置線の拡張も計画されており、今後さらに多くの車両がこの地区で管理される見込みです。

このように、小山新幹線車両センターは新幹線運行を支える重要な役割を果たしており、今後もその機能が拡充されていくことでしょう。

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