小山田隆

小山田隆（おやまだ たかし）は、1919年12月18日に福岡県で生まれ、2009年11月20日に生涯を閉じた日本の外交官です。特に、初代バングラデシュ人民共和国駐箚日本国特命全権大使として知られています。

生い立ちと学歴

小山田隆は、1919年に福岡県で誕生しました。1937年には福岡県中学修猷館を卒業し、その後、旧制福岡高等学校文科甲類に進学、1939年に卒業しました。さらに、東京帝国大学法学部政治学科に進み、1943年に卒業しました。これらの学歴は、彼の後の外交官としてのキャリアを築く上で重要な基盤となりました。

外務省入省と外交官としてのキャリア

1943年、小山田隆は外務省に入省し、外交官としてのキャリアをスタートさせました。外務省では、経済局次長などの要職を歴任し、日本の外交政策に貢献しました。1972年には、初代駐バングラデシュ大使に任命され、バングラデシュとの外交関係の構築に尽力しました。これは、当時の日本にとって重要な外交課題であり、小山田隆の功績は非常に大きかったと言えるでしょう。

その後の活動

1975年には、国際交流基金専務理事に就任し、国際交流にも力を注ぎました。国際交流基金は、文化交流や日本語教育などを通じて、日本と世界の相互理解を深めることを目的としており、小山田隆の国際的な視野と経験が活かされました。1979年8月には、駐ニュージーランド大使に任命され、同年10月には駐西サモア大使を兼任しました。これらの大使としての経験は、小山田隆の外交官としてのキャリアをさらに豊かなものにしました。

1982年12月に退官するまで、小山田隆は長年にわたり日本の外交に貢献しました。退官後の1990年4月には、その功績が認められ、勲二等瑞宝章を受章しました。さらに、2009年11月には叙従三位の位が贈られました。

著書

小山田隆は、外交官としての経験を基に、著書『国際法と基本的人権』を1986年に中央経済社から出版しました。この著書は、国際法や人権問題に関する彼の深い知識と洞察を示しており、学術的にも評価されています。

まとめ

小山田隆は、外交官として、特にバングラデシュとの関係構築において重要な役割を果たしました。また、国際交流基金での活動や、ニュージーランド、西サモア大使としての経験を通じて、国際社会における日本のプレゼンスを高めることに尽力しました。彼の業績は、日本の外交史において重要な位置を占めています。

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