小島初佳

小島初佳: 日本の陸上競技界を代表する選手

小島初佳（こじま もとか、1974年7月4日生まれ）は、日本の元陸上競技選手であり、特に短距離種目において顕著な業績を残した選手です。彼女は100mで11秒45、200mで23秒46という記録を保持しており、いずれも当時の日本記録となりました。彼女の旧姓は新井で、兵庫県神戸市に生まれました。

経歴

小島は神戸市立塩屋中学校から兵庫県立舞子高等学校を経て、甲南大学を卒業しました。その後、ピップフジモト（現ピップ）に入社し、陸上競技に情熱を注ぎました。彼女は日本の女子短距離界の中心的な存在として数多くの大会で活躍し、特に1998年には日本選手権での100mと200mの2冠を達成しました。さらに、彼女は7月に北田敏恵が保持していた200mの日本記録を更新し、その記録を23秒67として新たに設定しました。そして、12月にはこの記録を更に23秒54に更新しました。

1999年には、100mで北田の保持していた11秒48を突破し、11秒45という素晴らしい記録を樹立しました。また、同年の国体では23秒46で日本女子として初めて200mを23秒50未満で走ることに成功しました。小島は短距離選手としては特異な遅咲きであり、大学卒業後に才能を開花させた例は稀ですが、坂上香織や二瓶秀子、鈴木亜弓など実力者と競い合いながらも、100mで7連覇（1998〜2004年）、200mで6連覇（1998〜2003年）を果たしました。

結婚後も選手活動を続けましたが、残念ながらオリンピック出場のチャンスには恵まれませんでした。彼女は2008年に現役を引退し、その後はピップの開発営業本部マーケティング部に勤務しています。陸上競技との関わりは続いており、女子短距離テクニカル委員を務める一方で、日本陸上競技連盟のトレーナーセミナーで講師も務めています。

エピソード

大学在学中、小島は関西地区で放送されていたバラエティ番組「探偵!ナイトスクープ」に応募し、短距離ランナーとして登場しました。彼女は、「怖いモノに追われると速く走れるか」という企画で登場し、現役大学生として全日本選手権で第6位になった実績も持っています。この時、「ヘンな人が怖い」と答えつつ、桂小枝に追われた結果、見事に速く走ることができるという実証実験に成功しました。彼女の夫、小島茂之もまた番組に出演しており、夫婦での出演が話題を呼びました。

自己記録

• - 100m: 11秒39（2004年に記録、日本歴代4位）
• - 200m: 23秒46（1999年に記録、日本歴代7位）
• - 4×100mリレー: 43秒77（日本選抜チームの第4走者として、2004年に記録）
• - 60m（室内）: 7秒54（1999年に記録）

小島初佳は、日本の陸上競技界において多くの人々に影響を与え続けた選手であり、彼女の活躍は今なお語り継がれています。

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