桂小枝

桂小枝について

桂小枝（かつら こえだ、1955年5月25日生まれ）は、上方落語界で名高い落語家であり、タレント、スタイリストとしても活躍しています。彼の本名は青木喜伸で、兵庫県西宮市出身です。所属事務所は吉本興業で、出囃子は『ミッキーマウスマーチ』や『小枝ブルース』など様々です。また、上方落語協会の理事も務めています。小枝は二人の娘と二人の孫を持ち、ニックネームとして「こえぴょん」「ミスター（ナイトスクープ）」と呼ばれています。

経歴

桂小枝の家族はお好み焼き屋を営んでおり、幼少期から様々な経験を積んできました。少年時代にはボーイスカウトに参加しており、俳優の生瀬勝久との出会いもこの頃です。このような仲間との交流は、彼の人間性や芸風に影響を与えたと考えられています。兵庫県立宝塚高等学校を卒業後、落語研究会に所属していましたが、卒業直前の1974年に3代目桂小文枝（後の5代目桂文枝）に入門しました。

彼の入門時の高座名は「桂方沙織」で、特異なスタイルの白塗り落語を披露し、座布団や畳を指一本で回す技を持っていました。この時期、彼は古典落語に自らの個性を融合させることが求められると感じ、奇抜な扮装や演出を考案しました。1981年には桂小枝に改名し、以来、テレビ番組などにも出演し始めました。

特に、1988年から2013年までの間、『探偵!ナイトスクープ』のレギュラー探偵として知られ、彼の独特な話し方や小ネタが視聴者に受け入れられ大成功を収めました。「よろしくお願いしま〜す」といった挨拶で有名となり、彼の名を広く知らしめました。2013年に25年間の活動を終えた後も、顧問として関与し続けています。

芸風と活動

桂小枝の芸風は、一見すると軽快で、時にはコミカルですが、その裏に緻密さがあり、多様な演目をこなしています。バラエティ番組への出演が多いため、その印象が強いですが、現在は古典落語に力を入れており、いくつかの十八番も持っています。特に『くっしゃみ講釈』や『悋気の独楽』は代表的な演目として知られています。

彼は、落語家としてだけでなく、スタイリストとしても活動し、自身に関連するテレビ番組にも深く関わっています。また、弟子として桂小留がいるほか、新聞、CMにも出演して関西地域を中心に幅広く親しまれています。テレビでは『土曜はダメよ!』など多くの番組に出演し、ラジオやCMでも存在感を発揮しています。

人物像

プライベートでは静かな方でありながら、彼の独特な喋り方とのギャップが観客に親しみを感じさせます。南京玉すだれの使い手で、その腕前はCMにも登場しましたが、普段はほとんど実演しないそうです。簾を使った芸は伝統的なものであり、彼の趣味であるおもちゃ集めも特に知られています。お好み焼き屋の家系に生まれ、食への好みも独特で、例えば下足の天ぷらが好物です。

また、彼の愛車や家庭生活における物事は、テレビやラジオで時折語られ、親しみやすいキャラクターが感じられます。

受賞歴

桂小枝は多くの賞を受賞しています。1984年には第5回ABC漫才落語新人コンクールで最優秀新人賞を受賞し、翌年には日本放送演芸大賞のホープ賞を獲得。これらの受賞歴は、彼の芸人としての実力を証明する大きな要素となっています。特に落語家としての地位を確立し、多くの番組で活躍する中で、受賞歴は彼のキャリアの一部として重要な位置を占めています。

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