小島奈津子のおかえりなさい

ニッポン放送で放送されているラジオ番組「小島奈津子のおかえりなさい」（こじまなつこのおかえりなさい）は、2003年9月29日にその歴史をスタートさせました。この番組は、フリーアナウンサーである小島奈津子がパーソナリティを務めるトーク番組です。

番組が始まった2003年は、ニッポン放送の平日ナイターオフ編成において、スポーツ番組である「ショウアップナイター」に関連する番組、あるいは様々なジャンルのバラエティ番組の中に組み込まれる形で放送されていました。これは、小島奈津子にとって、フジテレビを退社してから初めて担当するラジオのレギュラー番組という点でも注目されました。

番組の根幹をなすコンセプトは、一日の仕事を終えたり、学校から帰ったり、家事を終えて一段落したりする、様々な立場のリスナー、すなわちサラリーマン、学生、主婦といった方々に、「おかえりなさい」という温かい言葉を投げかけ、そして明日を迎えるための活力となるようなエールを送ることにあります。番組は短い時間の中に凝縮されたメッセージコラムという形式を取り、日替わりで一つのテーマを選び、それについて深く掘り下げながらリスナーに語りかけるスタイルが特徴です。番組の始まりには、小島奈津子の穏やかな声で「おかえりなさい……」というフレーズが響き、一日の疲れを癒やすような雰囲気を醸し出します。そして番組の終わりには、「お疲れさまでした、そして（もう一仕事の方、）頑張ってください」という言葉で締めくくられ、リスナーのさらなる活動を応援します。

パーソナリティは、番組開始以来一貫して小島奈津子が担当しています。彼女は元フジテレビのアナウンサーとして活躍した後、フリーランスとして活動しており、その親しみやすい人柄と安定した語り口で、長年にわたり多くのリスナーに支持されています。

この番組の放送時間は、その歴史の中で何度か変更されてきました。開始当初の2003年度から2019年度にかけては、平日夕方の18時30分から5分間という時間帯が定番でした。しかし、2020年度以降は、ニッポン放送の平日夕方のワイド番組の編成変更に伴い、放送時間が移動したり、他の番組に内包されたりする形が取られるようになりました。特に2020年には、新型コロナウイルスの影響によるプロ野球の開幕延期という特殊な状況下で、番組編成が変則的になり、10月一杯と11月第1週までは「ニッポン放送ショウアップナイタープレイボール」に内包され、その中で小島奈津子が特定のコーナーのナレーションを務めるという時期もありました。その後も、平日17時台の後半（17時46分や17時50分頃から）に放送される期間や、特定の曜日のみの放送となる期間など、様々な時間帯や形式を経て現在に至っています。2023年シーズンからは、月曜日は17時35分から、火曜日から金曜日までは、それぞれの曜日に放送されている帯番組（火曜は「古家正亨 K TRACKS」、水-金曜は「鶴光の噂のゴールデンリクエスト」）の中に内包される形での放送となっています。

番組が内包されているワイド番組が、日本プロ野球のペナントレース終盤戦やクライマックスシリーズ、日本シリーズといった公式戦の中継のために放送が休止される場合や、ニッポン放送が聴取率調査期間として設定しているスペシャルウィークの期間中は、「小島奈津子のおかえりなさい」も原則として放送が休止されます。ただし、スペシャルウィーク中も、番組の提供スポンサーによる提供クレジットなどは通常通り行われるケースもあります。

また、レギュラー放送とは別に、特別番組が編成されたこともあります。番組開始から17年目を迎えた2020年の元日には、「小島奈津子のおかえりなさい増刊号」と題された30分間の特番が放送され、リスナーにとって新鮮な企画となりました。

「小島奈津子のおかえりなさい」は、このように放送時間や形式を変えながらも、20年以上にわたってニッポン放送の夕方の時間帯に寄り添い続けている長寿番組です。パーソナリティ小島奈津子による、リスナー一人ひとりに語りかけるような温かいメッセージは、多くの人にとって一日の締めくくりや明日への活力源となっています。

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