小島裕史

小島裕史について

小島裕史（こじま ひろし）は、1965年1月24日生まれで、大阪府にゆかりを持つ日本の警察官僚です。彼は1988年に東京大学法学部を卒業し、その後警察庁に入庁しました。小島氏のキャリアは、主に警備部門と国際的な捜査活動に関わるもので、多くの重要な役職を歴任してきました。

入庁以来、小島氏は国内外での警備活動や組織犯罪対策に携わってきました。彼は在ドイツ日本国大使館で一等書記官を務めるなど、国際的な経験を積む一方で、警察大学校国際捜査研修所で国際捜査第一研修室長を務めるなど、教育面にも関与しました。これらの役職を通じて、彼は日本の警察の国際的な信頼性を高めることに寄与しました。

また、警備局外事情報部では外事情報に関する重要な役割を果たし、特に外事課の理事官や調査官として活躍しました。さらに、警察庁長官官房では企画官としての仕事を経て、警視庁公安部の公安総務課長や刑事局の国際組織犯罪対策官など多様な職務を歴任しました。彼の知識と経験は、特に日本の安全保障において重宝されてきました。

小島氏のキャリアの中で特に記憶に残るのは、天皇の即位に関わる諸儀式の警衛、警護、警備に携わったことです。全国の警察から特別に派遣された多くの警察官と共に、厳重な警備体制のもとでこの大役を完遂しました。

2020年8月には北海道警察本部長に就任し、2021年8月30日までその職務を全うしました。在任中は、東京オリンピックのマラソンおよび競歩の警備を担当しました。このイベントでは、国際的な注目が集まる中で、スムーズな運営と安全を確保するための苦労が特に要求されました。

その後、2021年9月21日には警察庁長官官房長に就任し、2022年10月6日には第98代警視総監に昇進しました。警視総監としての在任中は、G7広島サミットを始めとする重要な国際行事や「警視庁創立150年記念式典」における警備の指揮を執り、多くの規模での警備を成功裏に遂行しました。

2024年1月26日には退職を予定しており、その後は同年4月2日から内閣危機管理監として新たな役職に就く予定です。小島氏の業績と経験は、警察官僚としての道を開く多くの後輩たちにとっての模範となることでしょう。

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