小川徹 (格闘家)

小川 徹（おがわ とおる）

日本の元総合格闘家である小川徹は、1987年3月19日に新潟県で生まれました。彼は実業家としても知られ、TRIBE TOKYO M.M.Aに所属していました。競技者としては、第6代フライ級キング・オブ・パンクラシストに君臨し、その経歴は感動的な物語で満ちています。

彼の歩み

小川の格闘技への道は、幼少期に始まる空手に由来しています。小学校の頃から空手道場に通い、強くなりたいという思いが彼を駆り立てました。高校を卒業した2005年には陸上自衛隊に入隊し、そこで7年間の任務を遂行しました。特にレンジャー隊員として、新潟や東北の災害派遣に従事したことは、彼の精神的な土台を築く一因となったでしょう。

自衛隊に在籍する傍ら、彼は格闘技を続けており、高橋義生が運営するD-ONEジムに加入し、その後、TRIBE TOKYO M.M.Aに移籍します。同時にグラフィックデザイナーとしても活動を開始し、多才な才能を発揮しました。

プロデビュー

小川は2014年にプロの総合格闘家としてデビューし、渡辺幸一との初戦で判定勝利を収めました。その後、パンクラスデビュー戦でも鮎田直人に勝利し、彼の名は徐々に知られるようになります。

2015年には、パンクラスの新人王を決めるネオブラッド・トーナメントに参戦。小川は見事に優勝を果たし、スーパーフライ級での将来を大きく切り開く結果となりました。この間、彼のデザイン制作会社「株式会社Lead The Way」を設立し、ファッションブランド「CREED」も手がけ、デザイナーとしての顔も持つようになりました。

王者への道

2021年にはフライ級の暫定王者決定トーナメントに参加し、見事な戦績で決勝に進出。最終的に不戦勝で正式にフライ級暫定キング・オブ・パンクラシストの称号を獲得します。さらに、初防衛戦でも勝利を重ね、瞬く間に本物の王者となりました。

しかし、2022年の防衛戦では、フライ級暫定王者決定トーナメントで猿飛流に敗れ、王座を失う結果となります。そこで彼は一時的にパンクラスから離れ、DEEPでの試合に挑戦しますが、結果は振るわず、現役引退を決意することになります。

引退とその後

2023年3月26日、PANCRASE 332で引退セレモニーが行われ、彼の格闘家としてのキャリアは幕を閉じました。そしてこの引退後も、彼は実業家としての道を突き進むことが期待されています。小川徹は、格闘家としてだけでなく、実業界でもその名を確立していくことでしょう。彼の多彩な才能と努力は、若い世代の模範となるに違いありません。

獲得したタイトル

小川は、パンクラスの第21回ネオブラッド・トーナメントでスーパーフライ級優勝を果たしました。また、フライ級キング・オブ・パンクラスとしてもその名を知られています。彼のキャリアは、常に挑戦し続ける姿勢を体現しています。

彼の今後がますます楽しみです。

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