小巻亜矢

小巻 亜矢のプロフィール

小巻亜矢（こまき あや、1959年8月16日生まれ）は、日本の実業家であり、起業家でもあります。彼女は、サンリオエンターテイメントの代表取締役社長やサンリオピューロランドの館長、松竹株式会社の取締役を務めるなど、多方面で活躍し、特に女性や子どもたちの支援に力を入れています。品川区赤坂出身で、東京大学大学院教育学研究科の修士課程を修了しました。

経歴

小巻は東京都港区赤坂に生まれ、港区立赤坂小学校、東洋英和女学院中学部・高等部、そして成城大学法学部を卒業しました。1982年には株式会社サンリオに入社し、直販部でキャリアをスタートさせましたが、その後は結婚し、出産、離婚を経て、再びサンリオ関連会社に戻りました。ここでは化粧品事業の研究所長として活躍しました。

2008年には企業内での起業に成功し、株式会社Nal及びNPO法人ハロードリーム実行委員会を設立。自身の経験を活かした子育て支援や女性向けのセミナーを通して、社会が子どもたちの夢を育む手助けを目指すようになりました。特に、自分を理解し、受け入れるための授業「Class-i」や保護者向けの「笑顔のコーチング」を展開しました。

小巻は2010年に自身が乳がんを経験したことから、若い女性に増加している子宮頸がんの予防啓発を目的とした「ハロースマイル」プロジェクトを立ち上げました。2011年には東京大学大学院に入学し、2013年に修士課程を修了。哲学や言語学など幅広く学び、特に対話的自己論についての研究に取り組みました。

職歴と業績

2014年にサンリオエンターテイメントの顧問に就任し、その後2015年から取締役に、2016年にはサンリオピューロランドの館長に就任しました。この職業では、経営状態が困難な時期からのV字回復を成し遂げたことで知られています。2018年には国連人口基金からの感謝状を受け取るなど、彼女の活動は国内外で高く評価されています。

2019年には多摩市観光まちづくり交流協議会の会長を引き受け、同年には一般社団法人SDGsプラットフォームを設立し、サンリオエンターテイメントの代表取締役社長にも就任しました。そして、2020年には『アジアで影響力のあるビジネスウーマン』としても選出されました。

人物・価値観

小巻はサンリオに入社した理由が創業社長の理念に深く共感したからで、特に「お友達を大切にしよう」というメッセージが心に響いたと語っています。入社面接の際、創業者である辻信太郎から受けたアドバイスを今でも大切にし、社員たちが持つ「聖なる河」を意識しています。アメリカでの生活を通じて多様な価値観に触れ、コミュニケーションにおけるキャラクターの重要性を再認識しています。

また、松任谷由実を彼女の心の師匠と称し、彼女の作品から多くのインスピレーションを受けている小巻は、自らのキャリアを通じて他者を助けることに力を注いでいます。

資格・メディア出演

小巻はキャリアカウンセラー、コーアクティブコーチといった資格も所有しており、テレビやラジオ番組にも出演しています。著書も多く、特に子育てやキャリア支援に関する内容が多くの読者に支持されています。彼女の活動は日本国内にとどまらず、国際的な舞台でも光を放っています。

彼女の取り組みは、これからの社会においてより多くの女性や子どもたちに希望と夢を与え続けることでしょう。

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