東洋英和女学院中学部・高等部

東洋英和女学院中学部・高等部

東洋英和女学院中学部・高等部は東京都港区六本木にあるミッション系の私立女子校で、完全中高一貫制を採用しています。1884年にカナダ・メソジスト教会の宣教師マーサ・カートメルによって設立され、日本における女性の地位向上と自立を目指す教育が行われています。

歴史と設立の背景

この学院は、外国人居留地以外に外国人が住むことが難しかった日本において、ミッションスクールとして設立されました。設立当初から英語教育を重視し、欧米の新しい文化や学問を取り入れた教育が行われていました。高額な授業料が設定されていたにもかかわらず、進歩的な社会層から高く評価され、多くの生徒が集まりました。1928年には「敬神奉仕」が学院の標語として掲げられ、これはキリスト教の教えを基にしています。

教育理念と目標

国際的な視野を持った女性を育成するため、キリスト教に基づく全人教育を実施しています。学院の教育の根底には、神から与えられた使命を自覚し、自他を愛し、奉仕する精神が培われています。教育目標は、心と知性を育み、自己実現を通じて他者への奉仕を大切にする女性を育てることです。

カリキュラムと特長

中学部と高等部では、キリスト教の教えを反映した全人教育を行っており、毎朝の礼拝をはじめとして、週に一度の聖書の授業があります。特に英語教育は充実しており、少人数制のクラスやネイティブ教員による指導が行われています。また、海外研修も積極的に行われ、実践的な英語力を身につける機会が与えられます。

学校生活と行事

学生生活は、伝統的な女子教育とキリスト教教育の環境の中で行われ、各種行事やクラブ活動が活発に展開されています。例えば、体育大会や文化祭、奉仕活動など多様な行事を通じて、生徒は連帯感や自己表現能力を育んでいます。毎年のクリスマス賛美礼拝では、合唱や音楽活動も盛況で、学校の伝統として根付いています。

有名な卒業生

東洋英和女学院からは、多くの著名な卒業生が輩出されています。政治家やジャーナリスト、タレント、学術界で活躍する人々が名を連ねており、それぞれの分野で重要な役割を果たしています。特に、村岡花子は有名な翻訳家として知られています。

交通アクセス

都営地下鉄大江戸線の麻布十番駅から徒歩5分、東京メトロ南北線麻布十番駅からも徒歩7分と、交通の便が良い立地にあります。このアクセスの良さも、多くの生徒に選ばれる理由の一つです。

以上のように、東洋英和女学院中学部・高等部は、歴史と伝統を持ち、キリスト教の教えを基にした教育理念を通じて、一人ひとりの成長を大切にする学校です。

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