小布施橋

小布施橋は、長野県上高井郡小布施町小布施と山王島を結び、千曲川に架かる長野県道66号豊野南志賀公園線に位置する橋長960.34mのトラス橋です。

概要

現在供用されている橋は、1968年（昭和43年）に開通しました。橋長960.34mは、1996年（平成8年）に五輪大橋が開通するまで、長野県内で最も長い橋でした。

構造と仕様

形式: 単純鋼下路直弦ワーレントラス橋17連
橋長: 960.34m
最大支間長: 60.0m
幅員:
車線数: 2車線
車道: 5.500m
開通: 1968年（昭和43年）12月4日

小布施橋は、大型車同士のすれ違いが困難なため、小布施橋と上流の村山橋との間、5.5kmの中間地点に千曲大橋を架橋する構想があります。橋の近く、千曲川の堤防上にある桜堤には、4kmにわたって八重桜が植えられており、春には美しい景観が楽しめます。

歴史

1888年（明治21年）: 信越本線（現・しなの鉄道北しなの線）が開通した際、小布施の有力者が豊野駅と小布施の中心部を結ぶ新しい道路を建設し、千曲川の山王島の渡し場があった場所に長さ218m、幅2.7mの舟橋を架けました。
1915年（大正4年）: 木橋が架けられ、1958年（昭和33年）に流失するまで利用されました。
1957年（昭和32年）: 永久橋の建設が開始されましたが、工事はなかなか進みませんでした。地元出身の県議会議員とその関係者が、選挙に利用するために計画的に工事の進捗を調整しているという噂がありました。小布施町長の内山一郎右衛門は、この状況を打開するため、あまり面識のなかった倉石忠雄に直接訴えました。倉石は「私がやっていいのか、よければ一発で完成する。」と内山に確認すると、内山は「不愉快な噂が広まり、地元は政治不信に陥っている。一気に解決したい。」と訴えました。その結果、1962年（昭和37年）6月6日に長さ486.5mの区間が開通しました。1968年（昭和43年）に残りの区間を架設し、12月4日に全線が開通しました。
1993年（平成5年）3月: 幅1.5mの歩道橋が完成しました。
2018年（平成30年）11月15日: 伸縮装置の破損により段差が生じたため、一時的に車両の通行が禁止されました。

外部リンク

長野県須坂建設事務所 - 橋梁管理者
空から眺める千曲川・犀川 千曲川上流 - 国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所
* 空から眺める千曲川・犀川 千曲川下流 - 国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所

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