小村和年

小村和年（こむら かずとし）

日本の政治家、運輸・国土交通官僚。

プロフィール

1947年5月1日生まれ。広島県呉市出身。呉市立阿賀中学校、広島県立広高等学校を経て、中央大学商学部を卒業。国税庁、運輸省を経て、国土交通省を退職。

経歴

1966年（昭和41年）4月：国税庁広島国税局入局
1967年（昭和42年）4月：呉税務署に配属
1972年（昭和47年）3月：中央大学商学部卒業
1972年（昭和47年）4月：運輸省入省、鉄道監督局総務課配属
1998年：近畿運輸局運航部長
2000年：運輸省航空局地域航空活性化対策室長
中国運輸局企画部長を経て
2001年（平成13年）8月：国土交通省を退職
2005年（平成17年）11月：呉市長に初当選（3期）
2013年（平成25年）：日本下水道協会会長に就任

呉市長として

2001年の呉市長選挙で落選後、2005年の選挙で現職を破り初当選。その後、2009年、2013年の選挙でも勝利し、3期務めた。2017年の選挙で落選。

主な政策

育鵬社教科書の採択
2011年、呉市教育委員会は中学校の歴史と公民の教科書に育鵬社版を採択。
2015年にも同教科書を再採択。
この教科書採択を巡っては、教育現場の意見が軽視され、政治家の影響が強まっているとの批判が出た。
市役所新庁舎建設
旧庁舎の耐震性の問題を受け、新庁舎建設を推進。
財政健全化を優先しつつ、建設基金を積み立て。
建設工事は入札のやり直しを経て、2015年12月、新庁舎が完成。
建設費用は当初の予定を上回ったが、小村氏は「自分の代で決着をつける」と強い意志を示した。

その他

教育再生首長会議の会員として、教育改革にも関わった。
* 安倍晋三首相と面会し、教育委員会制度改革の重要性を強調した。

人物像

官僚出身でありながら、市長としては強いリーダーシップを発揮した。特に、市役所新庁舎建設や教科書採択問題においては、自身の信念を貫く姿勢が見られた。教育問題に関しては、国旗・国歌や領土問題など、愛国心を重視する立場であった。

評価

呉市長としての実績は、新庁舎建設や教育改革など、多岐にわたる。しかし、育鵬社の教科書採択や建設費の高騰を招いた新庁舎建設など、批判的な意見も少なくない。

脚注

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