小松晃

小松晃について

小松晃（こまつ あきら、生年月日：1962年4月3日）は、秋田県由利町（現由利本荘市）出身の元サッカー選手および指導者です。彼はS級コーチングライセンスを保持しており、サッカー指導の分野でも多くの功績を残しています。

来歴

小松は、サッカー一筋の道を歩んできました。彼の兄はTDKサッカー部（現在のブラウブリッツ秋田）の元監督である小松勉であり、家族の影響もあって早くからサッカーに親しんでいました。1981年、秋田県立西目農業高校（現：秋田県立西目高校）に在学中、第59回全国高等学校サッカー選手権大会で特筆すべき瞬間を演出しました。大会初戦で、キックオフ直後にセンターサークルから敵ゴールに向けて約50メートルの距離をロングシュートし、見事なゴールを決めたのです。この自由自在なシュートによって、彼の名は一躍知られることとなります。

その後、同月には日本代表監督の川渕三郎に招集され、1月30日のポーランド選抜戦で代表デビューを果たしました。国際Bマッチとしては1試合だけですが、当時新たに設立されたナショナルトレセン制度を経験した初の選手としてもその業績は意義深いものです。

高校卒業後はヤンマーディーゼルサッカー部（現在のセレッソ大阪）に入社し、サッカー界でのキャリアをスタートしました。この時期にはFW草木克洋や太宰義一と共に「ポスト釜本」の座を巡って競い合いました。さらに1990年からは京都紫光サッカークラブ（現在の京都サンガF.C.）でプレーし、選手としての実績を重ねていきました。

彼の現役選手としての道は1992年に幕を閉じましたが、その後すぐに指導者としての道に進むことになります。引退後は京都やヴィッセル神戸など、様々なクラブで育成年代の指導に従事。2006年には神戸から派遣され、神戸学院大学のサッカー部監督として就任しました。しかし、その指導者としての道のりは順風満帆なものではなく、2011年には部員に対して暴力行為を行ったとして監督を解任されてしまいました。

その後、2013年にはヤンマー時代の先輩である安達貞至がアドバイザーを務める明徳義塾中学校の監督に就任しました。翌年からは同校の高校監督に就任し、若い選手たちの育成に力を入れています。

所属クラブ

• - 1978年 - 1980年: 西目農業高校
• - 1981年 - 1990年: ヤンマーディーゼル
• - 1990年 - 1992年: 京都紫光クラブ

個人成績

• - JSL東西対抗戦: 2回出場（1981年、1982年）

指導歴

• - 京都パープルサンガ: コーチ
• - 京都パープルサンガ: サテライト監督
• - 京都パープルサンガ: 育成部コーチ
• - 京都紫光クラブ:ジュニアユース監督
• - 洛南高校: コーチ
• - ヴィッセル神戸: ユースコーチ
• - 神戸学院大学: 監督（2006年 - 2011年10月）
• - 枚方フットボールクラブカンテラ（U-18）監督（2012年4月 - 現在）
• - 明徳義塾中学校・高等学校: 監督

総括

小松晃のキャリアは、選手としての輝かしい功績と指導者としての複雑な道程で成り立っています。選手時代の特異なシュートは記憶に残り、指導者としても新たな世代を育成し続けている彼の情熱は決して消えることはありません。

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