小松高志

小松高志（1966年11月17日 - ）は、日本映画界で活躍する撮影監督です。長野県に生まれ、日本映画学校で映画制作の基礎を学びました。

映画学校卒業後、1992年からフリーランスの撮影助手としてキャリアをスタートさせ、浜田毅氏など著名な撮影監督の下で経験を積みました。アシスタント時代には、崔洋一監督の『マークスの山』(1995年)、伊丹十三監督の『スーパーの女』(1996年)、深作欣二監督の『バトル・ロワイアル』(2000年)、曽利文彦監督の『ピンポン』(2002年)、滝田洋二郎監督の『壬生義士伝』(2003年)といった、日本映画史に残る名作に参加しています。

撮影監督としては、2003年の『バトル・ロワイアルII 鎮魂歌』(深作欣二・深作健太監督)でB班撮影を担当し、その才能を開花させました。その後、須永秀明監督の『殴者 NAGURIMONO』(2005年)、深作健太監督の『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』(2006年)などを経て、中村義洋監督の作品に数多く参加するようになります。『アヒルと鴨のコインロッカー』(2007年)、『フィッシュストーリー』(2009年)、『ゴールデンスランバー』(2010年)、『映画 怪物くん』(2011年)など、中村監督の独特な世界観を映像で表現する上で、欠かせない存在となっています。

SABU監督の『蟹工船』(2009年)、マイケル・アリアス監督の『ヘブンズ・ドア』(2009年)など、様々な監督と組み、幅広いジャンルの作品を手がけているのも特徴です。テレビドラマでは、『SP 革命前日』(2011年、波多野貴文・田澤裕一監督)で、その映像センスを発揮しました。

近年では、三木聡監督の『俺俺』(2012年)、山本透監督の『グッモーエビアン!』(2012年)、英勉監督の『ヒロイン失格』(2015年)、『トリガール!』(2017年)、『おそ松さん』(2022年)など、話題のコメディ作品も担当しています。また、草野翔吾監督の『にがくてあまい』(2016年)のような人間ドラマや、角田陽一郎監督の『げんげ』(2013年)のようなアート色の強い作品にも挑戦しており、その表現の幅広さを示しています。

小松高志は、日本映画界において、その卓越した技術と豊かな感性で、数々の作品に貢献し続けている、実力派撮影監督の一人と言えるでしょう。

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