中村義洋

中村 義洋（なかむら よしひろ）

中村義洋は1970年8月25日生まれの日本の映画監督、脚本家、ナレーターとして知られています。彼の作品は多岐にわたり、日本映画界での独自の位置を確立しています。茨城県つくば市で育った中村は、茨城県立土浦第一高等学校を経て、成城大学文芸学部芸術学科を卒業しました。映画に対する情熱は、高校3年生の時に観た『マルサの女』がきっかけで、大学在学中は映画研究部に所属し、8mm映画の制作をスタートしました。

彼のキャリアは、1993年に『五月雨厨房』が「ぴあフィルムフェスティバル」で準グランプリを獲得したことから始まりました。その後、中村は伊丹十三や平山秀幸といった著名な監督の作品に助監督として参加しました。1999年には自主制作の『ローカルニュース』で監督デビューを果たし、映画監督としての第一歩を踏み出します。

同年には、『ほんとにあった! 呪いのビデオ』に関与し、以降このシリーズの多くの作品で監修、構成、演出を手掛け、今もなおナレーションを担当しています。彼の特徴的なナレーションスタイルは、視聴者に強い印象を与えるもので、「おわかりいただけただろうか」などのフレーズが特徴的です。また、心霊特番のナレーターとしても頻繁に登場しています。

2004年には、脚本家の鈴木謙一氏と構成作家の細川徹氏と共に映像コントユニット「小鳩の会」を結成し、新しい形の映像表現にも挑戦。その後、2007年には日本映画製作者協会が主催する「新藤兼人賞・金賞」を受賞し、将来性のある監督としての評価を得ました。さらに2018年には茨城県から「新しいいばらきづくり表彰」を受賞し、地元でもその功績が認められました。

監督作品

中村義洋は数多くの映画を手掛けており、以下は彼が監督した主な作品です。特に太字の作品では脚本も担当しています。

• - ローカルニュース（1999年）
• - 日野日出志のザ・ホラー怪奇劇場「わたしの赤ちゃん」（2004年）
• - 絶対恐怖 Booth ブース（2005年）
• - @ベイビーメール（2005年）
• - アヒルと鴨のコインロッカー（2006年）
• - チーム・バチスタの栄光（2008年）
• - ゴールデンスランバー（2010年）
• - 白ゆき姫殺人事件（2014年）
• - 残穢 -住んではいけない部屋-（2016年）
• - 忍びの国（2017年）
• - 劇場版 ほんとにあった！呪いのビデオ100（2023年）

テレビ活動

また、テレビドラマにも多くの参加があり、特に「日本の怖い夜」「イロドリヒムラ」「予告犯 -THE PAIN-」では監督や脚本を手掛けてきました。

参加作品

中村の脚本や演出の仕事は多岐にわたります。特にヒットした『人間の屑』や『世にも奇妙な物語』シリーズでは彼の才能が光ります。

中村義洋は、映画制作の枠を超え、映像表現の多様性を追求することで観客に新たな感動を提供し続けています。彼の今後の作品にも期待が寄せられています。

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