小林タカヤス

小林タカヤス：プロボクサーの軌跡

小林タカヤスは、1979年4月1日生まれの福井県福井市出身の日本のプロボクサーです。彼は福井県立羽水高等学校を中退し、ボクシングとの出会いはアマチュアボクシングで活動していた先輩への憧れがきっかけでした。しかし、高校でのボクシング部の指導に疑問を感じ、退部。そして、学校自体も退学する道を選びました。

挫折からの再出発

一度はボクサーになる夢を諦めかけた小林でしたが、職場の先輩から「夢を諦めるな」との激励を受け、再び奮起。高額な視力回復手術のために仕事に励み、手術を受けた後は本格的にプロボクサーを目指すことになりました。数件のジムに入門希望の連絡をしたところ、川島ボクシングジムに親身に接してもらい、当時のジム所属の川島郭志は元WBC世界スーパーフライ級王者という素晴らしい経歴の持ち主でした。これに感動した小林は、川島ジムへの入門を決意し、ボクサー人生の道を進み始めました。

プロデビューと成長

2002年11月16日、小林はプロデビューを果たしますが、デビュー戦は引き分けに終わります。翌年には新人王戦にフライ級カテゴリで挑戦し、2戦目で敗退しますが、その後の成績は徐々に向上しました。2007年9月にはフライ級8回戦で金田考則を相手に判定勝利を収め、この試合は東日本ボクシング協会の月間新鋭賞を受賞することになります。

2008年1月には、殿村雅史とのスーパーフライ級8回戦での勝利により、日本スーパーフライ級ランキングに名前を連ねます。2009年6月には、和昇健と対戦し前評判を覆して勝利し、以降日本フライ級での地位を確立していきました。

王座挑戦とその結果

2010年2月、小林はWBC世界フライ級王者清水智信に挑戦しますが、試合は2ラウンドにダウンを奪われるなど厳しいもので、結果としてTKO負けとなりました。ただし、その後もトーナメントで活躍し続け、2011年2月には元暫定王者の五十嵐俊幸と日本フライ級王座を争いましたが、再度のTKOで敗北を喫しました。

引退後の生活

2013年8月に引退を決断した小林は、ボクシングの世界を後にしましたが、現在は横浜市鶴見区岸谷で「らーめんこじろう鶴見店」を営んでいます。彼の経験は、ボクシングで培った努力の重要性を物語っており、彼自身が夢を追いかける姿は多くの人々に勇気を与えることでしょう。

戦績とタイトル

小林の戦績は、アマチュアでの3戦2勝（1KO）、プロとしての23戦で16勝（2KO）、4敗、3分となっています。また、第3回日本タイトル挑戦権獲得トーナメントフライ級の優勝も果たしています。今後の活躍も期待される彼の今に注目です。

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