小林伸明

小林伸明の功績と人物像

小林伸明（こばやし のぶあき）は、1942年3月26日に和歌山県に生まれた日本のプロビリヤード選手で、2019年11月25日に他界しました。彼は日本プロビリヤード連盟（JPBF）に所属し、「ビリヤードの神様」とも称されるレイモンド・クールマンスを倒して世界チャンピオンの座に輝き、「ビリヤードの神様を破った男」「世界の小林」として名を馳せました。彼の息子である小林英明も同じくJPBFのメンバーとして活躍しています。

幼少期からのビリヤードへの情熱

小林は父親が経営するビリヤード場で育ち、ここで彼はビリヤードに触れる機会がありました。周囲の客がプレイする姿を見て、そのボールの動きや戦略に魅了され、自らもビリヤードを始めました。自身で作った小さなビリヤードテーブルを使って技術を磨く姿勢は、その後の成功の土台となりました。

プロ選手への道

彼は1962年に日本プロ選手会に入会し、さまざまなプロ選手たちに影響を受けながら自分自身を成長させていきます。「日本一になり、世界に挑みたい」という強い思いを抱いていた小林は、1971年に全日本スリークッション選手権で優勝し、その後も1974年まで4連覇を達成しました。特に1974年の世界スリークッション選手権では、クールマンスを破り、見事日本人初の世界チャンピオンとなる偉業を成し遂げます。

世界への舞台

1982年にはメキシコで初開催された世界スリークッションタッグ戦において、小森純一と組んで優勝し、1985年の第2回大会でも連覇を果たしました。個人戦でも1984年に再び世界スリークッション選手権で優勝し、1986年にはBWAワールドカップスリークッションでブリュッセル大会、ファンケンブルク大会の両方で勝利を収め、その後も1988年には同ワールドカップで3度の優勝を果たしました。

日本ビリヤード界のリーダー

1990年代に入ってからも、スリークッションジャパンカップおよび全日本スリークッション選手権で連続優勝を果たし、日本のビリヤード界を牽引する存在であり続けました。また、2002年のアジア競技大会では、フリーゲーム・シングルスで銅メダルを獲得しました。

主な成績

彼の数々の成績は以下の通りです：

• - 1971年から1974年まで全日本スリークッション選手権で4連覇
• - 1974年世界スリークッション選手権優勝
• - 1982年と1985年に世界スリークッションタッグ選手権優勝
• - 1990年代の日本国内選手権で多数の優勝
• - 2002年アジア競技大会銅メダル

メディア出演と書籍

小林はまた、ビリヤードに関するメディア出演や著書も多く残しています。彼の指導を受けた人々や作品を通じて、ビリヤードの魅力を広めました。特にNHK 趣味講座や「キン・オブ・ザ・ハスラー2」などに貢献しています。

小林伸明が残した足跡は、日本のビリヤード界に計り知れない影響を与え、多くの後進にインスピレーションを与え続けています。彼の偉業は、まさに今後のプレイヤーにとっての大きな指標となることは間違いありません。

もう一度検索