フリーゲーム

フリーゲームとは

フリーゲームとは、無料で配布されているコンピュータゲームの総称です。主にパソコンゲームを指すことが多いですが、スマートフォン向けのゲームやブラウザ上で遊べるゲームも含まれます。商業ゲームとは異なり、個人や小規模のグループによって制作されることが多く、その多様性が魅力です。

フリーゲームの歴史

フリーゲームの歴史は意外と古く、インターネットが普及する以前から存在していました。初期には、パソコン雑誌の付録やパソコン通信を通じて配布されることが一般的でした。しかし、当時はまだ一部のユーザーしかその存在を知らず、アクセスも容易ではありませんでした。

1990年代後半に入ると、インターネットとパソコンが一般家庭に急速に普及し始めました。同時に、無料のゲーム開発環境や「RPGツクール」のようなゲーム制作ツールが登場したことで、個人でも手軽にゲームを開発できるようになりました。また、インターネット回線の高速化により、ゲームデータのダウンロードも容易になり、世界中のフリーゲームを入手することが可能になりました。これらの要因が重なり、フリーゲームの制作数とユーザー数は飛躍的に増加しました。

近年では、Javaアプリケーションを利用した携帯電話ゲームやスマートフォン向けゲームの人気が高まり、フリーゲーム制作者がこれらのプラットフォームに移行するケースも増えています。

フリーゲームの入手方法

多くのフリーゲームは、制作者個人のウェブサイトや、フリーゲームを紹介する専門サイトで公開されています。インターネット黎明期には、雑誌の付録CD-ROMに収録されることもありました。現在では、以下のような紹介サイトが有名です。

Vector: 新着ソフトレビュー
窓の杜: レビュー、週末ゲーム
4Gamer.net: インディーズゲームの小部屋、(ほぼ)日刊スマホゲーム通信
ファミ通.com: 個人開発ゲームを斬る、ファミ通.comインディーゲーム
Impress Watch: ゆるこいぶろぐ

商品化されたフリーゲーム

フリーゲームの中には、人気が出たことで商業化されるものも存在します。また、商業ゲームでありながら、プロモーションの一環として無料で配布されるケースもあります。

無料配布された商用ゲームの例

北米: 『グランド・セフト・オート』が無料配布されました。
日本: カプコンが『ストリートファイター X ロックマン』を無料配布しました。
ソーシャルゲーム: 『星宝転生ジュエルセイバー』では、キャラクターイラストとシナリオテキストが商用利用可能な状態で無償公開されました。
ゲームエンジン: Unityでは、「ユニティちゃん」の素材が無償公開されています。

アダルト[[ゲーム]]の無料配布例

『しまいま。』（アリスソフト）
『あねいも エターナルエディション』（bootUP!）
『キミトユメミシ』（Laplacian）

過去には、現在配信停止されている以下のゲームも無料配布されていました。

『se・きらら』（native）
『ファムファタール』（Inspire）

また、アリスソフトやTOPCATは、過去に販売していた旧作を無料配布しています。これにより、過去の名作を再び楽しむ機会が提供されています。

フリーゲーム関連用語

フリーゲームに関連する用語として、以下のようなものがあります。

シェアウェア: 一定期間無料で利用できるが、継続利用には料金が必要なソフトウェア。
ドネーションウェア: ユーザーからの寄付によって開発が支えられているソフトウェア。
ダウンロードゲーム: インターネットを通じてダウンロードして遊ぶゲーム。
ブラウザゲーム: Webブラウザ上で遊ぶゲーム。
* 同人ゲーム: 個人や同人サークルが制作したゲーム。

フリーゲームの魅力

フリーゲームは、商業ゲームとは異なる独自の魅力を持っています。個人や小規模な開発者が制作するため、斬新なアイデアや実験的なゲームデザインが多く見られます。また、無料で手軽にプレイできるため、多くの人が気軽にゲームを楽しむことができます。

フリーゲームの世界は、常に新しい才能と創造性にあふれています。今後も、その発展と多様性から目が離せません。

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