小林優香

小林優香の競輪選手としての歩み

小林優香（こばやし ゆうか）は、1994年1月18日に佐賀県鳥栖市に生まれた女子競輪選手です。彼女は元々自転車競技選手であり、日本競輪学校第106期生として競輪界に飛び込みました。現在、福岡支部に所属し、久留米競輪場をホームバンクとしています。

幼少期からの活動

彼女の母親はバレーボールの元実業団選手であり、その影響を受けて小林も幼少期からバレーボールに取り組んでいました。熊本市立必由館高等学校時代には、インターハイに出場するなど一定の成果を上げていましたが、身体的な制約も感じていました。164cmという身長はバレーボール選手としては小柄であり、ポジションに限界を感じていました。

中学卒業後も高校、短大とバレーボール部がある学校に推薦入学しましたが、2012年に偶然見たロンドンオリンピックの男子チームスプリントに触発され、ガールズケイリンの道を選ぶことを決意しました。佐賀女子短期大学在学中の12月、競輪学校の適性試験に合格しました。

競輪学校での成果

競輪学校に入学した小林は、入学直後の試走記録会で女子生徒として初めて競輪学校の最高基準をクリアし、ゴールデンキャップを獲得しました。この快挙は彼女の競技人生において重要な一歩となりました。特に、彼女は3回連続でゴールデンキャップを獲得し、その実力を示しました。

競輪学校での活動の傍ら、オリンピック種目であるチームスプリントの訓練も受け、2014年にはトラックレース世界選手権に出場、競輪学校を卒業しました。卒業後の成績は圧巻で、58戦中50勝という驚異的な数字を残しました。

プロ競輪選手としてのデビュー

小林は2014年5月に岸和田競輪場でデビューし、初戦を圧倒的な強さで勝ち取りました。その後も連勝街道を突き進み、数々の競輪場で完全優勝を果たしました。特に2014年7月には、連勝記録を更新し、15連勝を達成しました。

さらに、彼女は松戸競輪場で開催されたガールズケイリンフェスティバルで初代優勝者となるなど、その名をさらに轟かせました。ただし、同年末のガールズグランプリでは初めての敗北を喫する結果となりました。

磨かれる実力と受賞歴

デビュー以来、小林は数々の大会で優れた成績を収め、年間賞金女王にも輝きました。2016年には事故の影響で一時的なブランクがあったものの、再び復帰し好成績を残しました。2017年以降も、年間の出走数は抑えつつも、海外のレースにも積極的に参加し続けました。

近年の活動と実績

小林は2021年にUCIトラック・ネーションズカップで金メダルを獲得し、東京オリンピックにも出場しました。その後、ナショナルチームからの引退を経て、ガールズケイリンに専念し、2023年には通算取得賞金が1億円を突破する偉業を達成しました。

また、2024年には通算300勝を達成し、そのフットワークの軽さと向上心は現在も健在です。

まとめ

小林優香はその圧倒的なパフォーマンスで、競輪界に新たな伝説を刻んでいます。彼女のさらなる活躍に期待が寄せられており、今後の競技生活にも注目を集めています。

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