小林光恵

小林 光恵（こばやし みつえ）は、1960年12月8日に茨城県行方市で生まれた日本の作家です。特筆すべきはその経歴で、作家となる前に看護師として医療現場での経験を積んでいます。

経歴と作家活動

茨城県立鉾田第一高等学校在学中は、地学部に所属し、またチアリーダーとしても活動するなど、学生時代から多様な一面を見せていました。高校卒業後、東京警察病院看護専門学校に進学し、1982年に卒業。看護師としてのキャリアをスタートさせます。病院での勤務を経て、その後は編集者としても活動。これらの経験が、後の作家としての活動の土台となりました。

看護師、編集者としての経験を活かし、著述業へと転身。特に漫画『おたんこナース』の原作を手がけたことで、一躍その名を知られるようになります。この作品は、看護現場の日常をユーモラスかつリアルに描き出し、多くの読者の支持を得ました。自らこの原作を小説化した『ぼけナース』シリーズも3巻まで刊行されています。

また、『ナースマン 新米看護士物語』は、2002年に日本テレビ系列で放送されたテレビドラマ『ナースマン』の原作となり、メディア化によってさらに広い層に認知されることとなりました。

活動範囲と関心

作家としての活動分野は幅広く、当初の看護エッセイや看護・医療現場に対する評論に加え、近年では女性とその生き方をテーマにした小説など、多岐にわたる作品を発表しています。臨床看護技術、特に終末期医療におけるターミナルケアや、故人の尊厳を守るエンジェルメイクに対しては、継続的に深い関心を持ち、関連するテーマでも執筆を行っています。

文学的な活動としては、林みつえという別名義で短歌も創作しており、「未来」短歌会の笹公人選歌欄に所属しています。

現在は茨城県つくば市に居住し、執筆活動を続けています。

主な作品リスト

小林光恵氏の作品は、看護・医療関連のものから、エッセイ、小説まで多岐にわたります。以下にその一部を挙げます。

おたんこナース（原作） 全6巻
ぼけナース 全3巻
ときどきナミダ編（文庫）
たまにオトボケ編（文庫）
いつもオドロキ編（文庫）
かんトモ!（文庫）
ナースがまま 全3巻
ぴかっと新米編（文庫）
ぽろっと本音編（文庫）
じわっと愛情編（文庫）
ナースマン 新米看護士物語（ドラマ『ナースマン』原作）（文庫）
ナースマンがゆく（文庫）
ケアとしての死化粧（編著）（単行本）
死化粧-最期の看取り-（単行本）
「片づけられない女」は太る（単行本）
こちら、ナース休憩室。（文庫）
進め天然ぼけナース（文庫）
小悩みさん（文庫）
伊勢丹セラピー（文庫）
限りなくキョウダイに近いフウフ（単行本）
そんなこんなで書いてます（単行本）
ナース志願バイブル（単行本）
ナース川柳 看護婦七転八倒（文庫）
気分よく病院へ行こう（文庫）
まるごとナース（文庫）
看護婦の愛情いっぱいおしゃべりカルテ（単行本）
ナースのおしゃべりカルテ（文庫）
愉快なナースのないしょ話（文庫）
病院はいつもパラダイス（文庫）
ときどき、陰性感情（文庫）
12人の不安な患者たち（文庫）
ナースをねらえ!（文庫）
そんな日もある〜ほのぼのナースたちの日常〜（電子書籍）
人が人を看取る時（電子書籍）
* ナイチンゲール7世（文庫）

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