小林史和

小林史和のプロフィールと活動

小林史和（こばやし ふみかず、1978年3月21日生まれ）は、日本の陸上競技の元選手であり、特に1500mと2000mの日本記録保持者として知られています。岐阜県高山市出身で、中京商業高等学校（現在の中京高等学校）を経て、拓殖大学に進学しました。彼は、現役引退後、愛媛銀行女子陸上部の監督として後進の指導に取り組んでいます。

学生時代の活躍

小林選手は1993年に中京商業高等学校に入学し、在学中には全国高等学校駅伝競走大会に3年連続で出場しました。1年生のときには区間8位、2年生のときには区間13位、そして3年生には区間9位を記録するなど、陸上競技で一定の成果を残しました。また、彼の3年目にあたる1995年には、鳥取インターハイの5000mで13位、ふくしま国体の少年A5000mで4位に入賞しています。

1996年に拓殖大学に進学すると、彼は箱根駅伝にも4年連続で出場しましたが、特に目立った成果はあまりありませんでした。しかし大学卒業後の2000年には、NTNに入社し、陸上競技の道を続けることになりました。

プロ選手としてのキャリア

2000年4月、NTNに入社後、大学時代の監督からの要請を受け、短距離選手として1500mの練習に専念することとなりました。この練習の成果もあり、彼は同年の日本選手権1500mで5位に入り、その後の試合で優勝を果たします。以降、小林選手は日本記録の更新を目指し、次々と自己ベストを更新していきます。

特に2004年7月31日には、ベルギーでの大会にて3分37秒42の自己新記録を樹立し、石井隆士が保持していた男子陸上1500mの日本記録を27年ぶりに更新しました。この記録は2021年まで約17年間保持されました。

他にも、2007年の世界陸上競技選手権大阪大会で準決勝に進出するなど、国内外で活躍を続けました。2008年には日本選手権で6度目の優勝を飾ったことも記憶に新しいです。

引退後の活動

2016年に現役を引退した後、小林は愛媛銀行女子陸上部の監督に就任しました。コーチとしての彼の役割は、選手たちに技術や戦略を教え、彼女たちが競技で成功するためのサポートをすることです。彼は自らが獲得した経験を活かし、次世代の選手たちの成長に寄与しています。

主な記録と成績

• - 駅伝成績: 学生時代からの貴重な経験
• - 自己ベスト:

- 1000m: 2分19秒65（2005年、元日本記録）
- 1500m: 3分37秒42（2004年、現日本記録）
- 1マイル（屋外）: 3分59秒06（2002年）
- 1マイル（室内）: 4分04秒76（2005年）
- 2000m: 5分07秒24（2006年、現日本記録）
- 5000m: 13分45秒65（2004年）

彼のキャリアは日本の陸上競技における重要な一ページを刻んでおり、今後も監督としての活動を通じてスポーツ界に貢献し続けることでしょう。

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