小林国司

小林国司の生涯

小林国司（こばやし くにじ）は、1908年の1月10日に鳥取県に生まれ、1993年に亡くなるまでの85年間、日本の農業及び政治の発展に寄与した人物です。彼は昭和期の農業技術者、農林官僚、そして自由民主党の政治家として活躍しました。特に、参議院議員として3期の任期を務めたことが、彼の政治的キャリアの大きな柱となっています。

学歴と初期キャリア

小林は1936年、東京帝国大学農学部農業土木科を卒業後、農林省に入省しました。彼のキャリアは、農地局設計課長、建設部長を経て、北陸農政局長としての役割へと広がっていきました。さらには、八郎潟の新農村建設事業団理事や全国土地改良事業団連合会の副会長なども歴任し、農業の技術的発展と土地改良に力を入れました。小林は、農林業における技術普及と政策形成において、重要な役割を果たしました。

参議院議員としての活動

小林は1968年7月に行われた第8回参議院議員通常選挙で自由民主党から全国区で立候補し、初当選しました。その後も、1974年の第10回通常選挙で再選を果たし、2期目の任期を全うしました。1980年の選挙には出馬しなかったものの、1981年に行われた鳥取県地方区の補欠選挙で自民党の推薦を受けて当選し、再び議会の場に戻りました。

議員としての在任中、小林は参議院農林水産委員長、懲罰委員長、さらには公職選挙法改正に関する特別委員会の委員長をも務め、多方面での手腕を発揮しました。また、自民党内では参議院自由民主党副幹事長としても活動し、国政における政策形成に寄与しました。

勲章と引退

小林の功績が評価され、1981年に春の叙勲で勲二等瑞宝章が授与されました。加えて、1990年には勲二等旭日重光章も受章しています。彼は1986年に参議院議員から引退し、その後は後継者の坂野重信に道を譲りました。

その他の活動

引退後も小林はさまざまな役職を経験しました。株式会社新農村開発センターの社長、日本技術士会の会長、鳥取県土地改良事業団体連合会の会長などの肩書を持ち、農業団体のリーダーとしても活躍しました。

最期と評価

1993年7月9日、小林国司は85歳でこの世を去りました。その業績を称えられ、死後に正四位に叙されることとなりました。彼の生涯は、農業及び土地改良の発展に尽力し、日本の政治舞台においても重要な影響を与えたことが高く評価されています。小林の貢献は、今日の農政や農業技術にもしっかりと息づいています。

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