小林宏之 (野球)

小林 宏之

小林宏之（こばやし ひろゆき）、1978年6月4日生まれで埼玉県草加市出身のプロ野球選手、及び監督です。投手として活躍し、愛称は「コバヒロ」で親しまれました。主に千葉ロッテマリーンズ、阪神タイガース、埼玉西武ライオンズでのキャリアを持っています。2010年から2012年、2014年以降の登録名は「小林宏」で、姓名の区別がない形での呼称が特徴です。

経歴

ロッテ時代

小林は春日部共栄高校に通っていました。同校では1996年のドラフトで千葉ロッテマリーンズらから4位指名を受け、プロ入りを果たしました。プロ入り初の試合は1998年で、1999年から2000年は一軍登板がありませんでしたが、2001年に一軍に定着し、初勝利を挙げました。この年、彼は22試合に登板し、3.70の防御率を記録します。

2002年には先発として起用されるも、結果が出ずセットアッパーに転向。彼の投球は「小林リレー」として知られ、オールスターゲームにも出場しました。2003年には初めて規定投球回に到達し、2桁勝利を記録。2004年には先発ローテの一角として活躍し、8月には月間MVPを受賞しました。

特に2005年は交流戦でのパフォーマンスが光り、5勝0敗、打撃でも好成績を残しました。プレーオフや日本シリーズでも存在感を示し、チームの日本一に貢献しました。また、同年度のスポーツ番組では自らも評価される活躍をしました。

阪神時代

2011年には阪神タイガースに移籍。ここでも中継ぎとしての役割を期待されますが、成績はかんばしくなく、しばしば二軍に落ちることもありました。途中新たな役割への挑戦もありましたが、結果には結びつきませんでした。最終的に1210年という成績でシーズンを終えます。

2012年には先発に再転向するものの、一軍昇格はできず、年末には戦力外通告を受けることとなります。

独立リーグと西武時代

2013年には日本の独立リーグ・BCリーグに参加。群馬ダイヤモンドペガサスで7試合に登板し、良好な成績を残しますが、2014年には無職の状態が続きます。しかし、その後信濃グランセローズと契約し、投手コーチを兼任する形で活躍。最終的には西武ライオンズに復帰し、1025日ぶりにNPLで登板します。

はじめは期待されたものの、防御率7.94と不安定な統計を残し、現役を引退します。

引退後

引退後はBCリーグ・武蔵ヒートベアーズで投手コーチに。2016年からは監督に就任し、選手たちの育成に力を入れました。しかし、2017年には監督を退任。その後は、ロッテ球団の少年野球指導にあたることとなりました。

投球スタイルと特徴

小林の投球スタイルは制球力に優れ、特に低めにボールを集めることが得意でした。球速は最大で150km/h近く、使用する変化球ではスライダーやフォークも効果的で、奪三振能力が高いことでも知られています。さらに、子供の頃にはサッカー選手の夢を抱いたこともある選手で、反射神経の良さも持ち合わせています。

また、現役時代に見せた端正な容姿とスタイリッシュな髪型からは、多くの女性ファンを惹きつける存在でもありました。髪型には特に気を使い、個性を大切にする選手でした。彼のキャリアは多彩で、プロ野球界において色々な役割を経験し続けた選手として知られています。

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