小林浩康

小林浩康氏（1972年 - ）は、日本のアニメ業界において、監督、CGI監督、デザイナー、そして実業家として多大な功績を残してきた人物です。新潟県柏崎市出身で、武蔵野美術大学大学院造形研究科日本画コースを修了しています。

氏のキャリアは、マットペインターとして映画業界に足を踏み入れたことから始まります。その後、CGアーティストとしての経験を経て、スタジオカラーに参加。同社では、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズを始めとする数々の作品でCGI監督やデザインワークスを担当し、その卓越した技術とセンスを発揮しました。

小林氏の才能は、アニメーション制作にとどまりません。2017年には、カラー、麻生塾、ドワンゴの3社による3DCGアニメスタジオ「プロジェクトスタジオQ」の取締役に就任。さらに2018年には、ドワンゴ、KADOKAWA、カラー、インクストゥエンター、アソビシステムの5社で設立されたバーチャルアニメ＆キャラクタースタジオ「リド」の取締役に就任するなど、アニメーション業界の基盤を支える立場でも活躍しています。そして2019年には、「プロジェクトスタジオQ」の代表取締役社長に就任し、スタジオの運営にも携わっています。

彼の参加作品は多岐に渡り、劇場作品では『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズでのCGI監督やデザインワークス、『プロメア』での3DCGディレクター、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』でのCGI監督など、数多くの話題作で重要な役割を担ってきました。また、『機動戦士ガンダム00』や『宇宙戦艦ヤマト2199』など、他作品への参加も多数あります。テレビアニメでは、『ディノブレイカー』のCG監督、『キルラキル』、『ダーリン・イン・ザ・フランキス』など幅広い作品に参加。さらに、ウェブアニメ『日本アニメ（ーター）見本市』シリーズにも複数作品で携わっています。OVA作品では、『機動戦士ガンダムUC』シリーズのモニターワークを担当。実写作品では、『シン・ゴジラ』、『シン・ウルトラマン』、『シン・仮面ライダー』など、庵野秀明監督作品を中心に携わっています。

これらの作品において、小林氏はCGI技術を駆使した高度な映像表現や、独創的なデザインワークで大きな貢献を果たしてきました。特に、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズでは、作品の世界観を構築する上で欠かせない役割を担い、その高い技術力と芸術性が評価されています。また、PV制作やプロジェクションマッピングなど、様々な分野で才能を発揮しています。

小林浩康氏は、マットペインターから始まり、CGアーティスト、そしてアニメーション監督、実業家へとキャリアを積んできました。その経験と才能を活かし、日本のアニメーション業界の進化に大きく貢献し続けている、まさにアニメーション界のキーパーソンと言えるでしょう。彼の今後の活躍にも期待が高まります。

もう一度検索