プロジェクトスタジオQ

株式会社プロジェクトスタジオQの概要

株式会社プロジェクトスタジオQ（英: Project Studio Q, Inc）は、映像制作に特化した日本の企業であり、特に3DCGアニメ業界の発展と人材育成に力を入れています。2017年に福岡で設立されたこの会社は、スタジオカラー、ドワンゴ、学校法人麻生塾の3つの団体による共同プロジェクトとしてスタートしました。

設立当初の代表を務めたのは、元ドワンゴの取締役である太田豊紀氏であり、取締役にはスタジオカラーの小林浩康氏や麻生塾の理事長麻生健氏が就任しました。また、技術面では鈴木慎之介氏（元ドワンゴ）が統括し、創作面では庵野秀明氏（スタジオカラー社長）が影響力を持つ形で運営がなされました。

2019年には小林浩康氏が二代目社長に就任し、2024年には鈴木慎之介氏が三代目社長として新たに舵を取ることとなりました。

特徴と活動

株式会社プロジェクトスタジオQは、クリエイターの育成に重きを置いており、毎年開催される「Award:Q Anime CG Award」では、優れたCG作品を表彰し、将来のアニメーション制作に寄与する人材を発掘・支援しています。これにより、業界に新たな才能を輩出するためのプラットフォームを提供しています。

さらに、スタジオカラーと連携してBlenderというオープンソースの3D制作ソフトウェアへの移行を進めています。スタジオQはBronzeメンバーとしてBlender財団に寄付を行い、カラーはCorporate Silverとして支援しています。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の制作にあたっても、Blenderが活用される予定です。また、Blenderを使用したアニメーション制作の過程で開発された「Tools:Q」という一連の制作ツールも無償で公開されています。

主要な作品

プロジェクトスタジオQは、さまざまなクリエイティブプロジェクトに関与してきました。代表的な作品には、以下があります：

• - プロジェクションマッピング: キャナルアクアパノラマの第10作「エヴァンゲリオン 使徒、博多襲来」の制作（2019年・スタジオカラーと共同）
• - 映画: 2019年に公開された「プロメア」では3DCG制作を行い、2021年には「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の制作にも関与しています。
• - テレビアニメ: 2018年の作品「ダーリン・イン・ザ・フランキス」の3DCG部分の制作を手掛けています。
• - ゲーム: miHoYoの「崩壊3rd」では、戦闘パートの3DCGを作成しました。

関連人物

企業の運営には多くの専門家が携わっています。小林浩康氏が代表取締役社長を務めており、鈴木慎之介氏が技術管理統括を担っています。また、麻生健氏が取締役として活動し、庵野秀明氏が創作管理において重要な役割を果たしています。これらの職務に従事する人々は、プロジェクトスタジオQの成功に欠かせない存在です。

公式情報

プロジェクトスタジオQは、今後も技術革新と人材育成に注力し、アニメ業界全体の発展に寄与することを目指しています。公式サイトやSNSでも最新情報が発信されているため、興味のある方はぜひアクセスしてみてください。

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