小林香菜 (陸上選手)

小林香菜（こばやし かな）は、2001年4月4日生まれの日本の陸上競技選手で、専門は長距離走です。

群馬県前橋市出身で、前橋市立第三中学校、早稲田大学本庄高等学院を経て、早稲田大学法学部を卒業しました。中学時代は水泳部に所属していましたが、2年生の時に陸上部へ転部しました。3年生の時には、3000mでジュニアオリンピック陸上競技大会に出場したほか、皇后盃全国都道府県対抗女子駅伝競走大会の群馬県代表に選出され、8区を走りました。しかし、高校時代は交通事故による大怪我の影響もあり、目立った結果を残すことができませんでした。

大学進学後、ランニングサークル「早稲田ホノルルマラソン完走会」で再び陸上競技に力を入れるようになりました。また、以前からアウトドア活動に憧れがあったことから、大学入学時に登山サークル「山小屋研究会」（公認サークル）にも入会し、3年間で槍ヶ岳や日本アルプスなどの山々に登頂しました。この経験は、彼女の体力と精神力をさらに鍛えることになったと考えられます。

大学卒業後、大塚製薬に入社し、陸上競技を続けています。2025年1月26日には、大阪国際女子マラソンに出場し、2時間21分19秒というタイムで2位に入賞。この記録は、当時の日本歴代10位に相当する素晴らしいものでした。この結果は、彼女が大学時代に培った基礎体力と、実業団に入ってからのトレーニングの成果が結実したものです。

小林選手のフォームは、小柄で小走りのため、見た目にはそれほど速そうには見えないという特徴があります。しかし、その見た目とは裏腹に、驚くべきスピードと持久力を兼ね備えています。早稲田大学時代は、ランニングサークルと登山サークルに所属していただけでなく、総務省入省を目指して国家公務員試験の勉強も並行して行っていました。大学4年次まで予備校に通い、勉学にも励んでいました。また、実業団入りを果たすために、知人を介して大塚製薬の河野匡監督とコンタクトを取り、自ら書類を送るなど、積極的にアプローチしました。その結果、大塚製薬に入社することができ、現在に至ります。

アテネオリンピック女子マラソン金メダリストの野口みずき氏は、小林選手のことを「今は何色にも染まっていない真っ白な選手。これから河野匡監督と一緒にどういう色を付けて行くのか非常に楽しみ」と評しています。この評価は、小林選手の将来性に対する期待を表しています。彼女の今後の活躍が、非常に楽しみです。

外部リンク

小林香菜 - ワールドアスレティックスのプロフィール（英語）
小林香菜 - 大塚製薬陸上競技部

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