小柳出電気商会

株式会社小柳出電気商会は、1952年に創業した東京都文京区に本社を置く、産業用電線およびオーディオ関連製品の卸売・販売を行う企業です。創業当初はモータトランス用のマグネットワイヤーや絶縁材料を扱っていましたが、時代の変化とともに電線やケーブル類へと事業の中心を移しました。現在では、高品質なオーディオケーブルやアクセサリーを中心に、幅広い製品を提供しています。

同社は、自社ブランドである「OYAIDE（オヤイデ）」のほか、プロフェッショナル向けの「NEO」、リケーブルブランド「Re:cord」を展開しており、ケーブル技術を核とした製品開発に力を入れています。特に「OYAIDE」ブランドは、電源ケーブルやオーディオ機器向けのアクセサリーが高く評価されており、国内のみならず海外のオーディオ愛好家からも支持を集めています。

また、小柳出電気商会は、海外の有力オーディオブランドの正規代理店としても事業を展開しています。近年では、中国の「COZOY（コゾイ）」や「Zephone（ゼフォン）」、香港の「Song's Audio（ソングス・オーディオ）」といったポータブルオーディオアクセサリーの輸入販売を手がけています。かつては「FiiO（フィーオ）」の日本国内正規代理店でもありましたが、2018年初頭に業務移管を行っています。

秋葉原の総武線高架下には、小売店舗「オヤイデ電気」を構え、一般消費者向けの販売も行っています。この店舗は、アマチュアからプロまで、幅広いオーディオファンにとって、製品を実際に手に取って試せる貴重な場所となっています。また、オンラインストアも運営しており、全国どこからでも同社の製品を購入できます。

小柳出電気商会の歴史は、1952年に秋葉原でのマグネットワイヤーと絶縁材料の販売から始まりました。1956年には現在の秋葉原の店舗がある総武線高架下に移転し、1971年には株式会社として設立されました。その後、1989年に文京区湯島に本社を移転し、2000年には「オヤイデ電気」ブランドでのオーディオ製品販売を開始しました。2004年からはアメリカやアジア、2006年からはヨーロッパへと「オヤイデ電気」ブランド製品の輸出を開始し、グローバルな展開を加速させています。2008年にはプロオーディオ向けブランド「NEO」を立ち上げ、2014年には自社開発の精密導体「102 SSC」を発表するなど、常に技術革新を追求しています。

小柳出電気商会は、長年にわたり培ってきたケーブルに関する技術力と、オーディオに対する深い知識を活かし、高品質な製品を提供し続けています。同社の製品は、音質の向上に貢献するだけでなく、耐久性や使いやすさにも優れており、多くのオーディオ愛好家から信頼を得ています。また、積極的に情報発信を行い、ユーザーとのコミュニケーションを大切にしています。公式ウェブサイト、SNSアカウント、ブログなどを通じて、製品情報やオーディオに関する知識を発信しており、ユーザーの疑問や質問にも丁寧に対応しています。これからも同社は、変化するオーディオ市場のニーズに応えながら、より高品質な製品を開発し、ユーザーに感動を提供し続けるでしょう。

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