小樽雪あかりの路

小樽雪あかりの路：雪と灯りが織りなす幻想的な冬の祭典

「小樽雪あかりの路」は、北海道小樽市で毎年2月に開催される、雪とろうそくの祭典です。1999年の開始以来、冬の小樽を代表するイベントとして、多くの人々に愛されています。このイベントは、小樽雪あかりの路実行委員会が主催し、市民、地元商店街、企業、学校、そして多くのボランティアによって支えられています。

イベントの魅力

期間中、小樽の街は無数のキャンドルによって幻想的な雰囲気に包まれます。歴史的な建物や運河沿いが、温かい光で照らし出される光景は、訪れる人々を魅了してやみません。近年では、50万人前後の来場者数を記録しており、その人気は年々高まっています。地元では「雪あかりの路」の愛称で親しまれています。

イベントの沿革

イベントの始まりは、1997年に小樽観光誘致促進協議会で冬季の集客が課題として挙げられたことに遡ります。当時、小樽は観光地として知られていましたが、観光客は5月から9月に集中し、冬季は閑散としていました。そこで、冬の観光を活性化させるため、新たなイベントの企画が始まりました。

1999年2月、小樽でスキー国体が開催されるのに合わせ、冬季観光をPRするイベントとして「小樽雪あかりの路」が誕生しました。イベント名は、小樽出身の文学者である伊藤整の詩集「雪明りの路」に由来しています。市民の声から生まれたこのイベントは、官庁主導ではない点が特徴です。

会場案内

主な会場は、手宮線会場と運河会場です。過去には、市内各所にある様々な会場で開催されていました。

手宮線会場：旧国鉄手宮線跡地を利用した会場。雪のトンネルや広場が設けられ、幻想的な空間が広がります。
運河会場：小樽運河沿いをキャンドルが照らし出す、ロマンチックな雰囲気の会場です。
その他会場：運河プラザ、朝里川温泉会場、天狗山会場など、市内各所に様々なあかりのオブジェが展示されます。

アクセス

期間中は、中央バスによる循環バスやシャトルバスが運行されます。小樽駅や小樽ICからのアクセスも便利です。会場周辺には有料駐車場もあります。

小樽駅より徒歩約10分
小樽ICより車で約3分

近年の開催状況

近年は、さっぽろ雪まつりとほぼ同時期に開催されています。2021年は、新型コロナウイルス感染症の影響で初の全面中止となりましたが、YouTubeでの動画配信や、市民による自主的なキャンドル点灯運動が行われました。2022年は規模を縮小して開催、2023年は3年ぶりに通常開催となりました。2024年は、コロナ5類移行後初の開催となり、メイン会場が拡大されました。

受賞歴

2004年 - 手づくり郷土賞（国土交通省）
2006年 - ふるさとイベント大賞（地域活性化センター）
2018年 - 手づくり郷土賞グランプリ（国土交通省）

類似イベント

なら燈花会（奈良県）
会津絵ろうそくまつり（福島県）
飛鳥光の回廊（奈良県）
光輝く氷のぼんぼりとかまくら祭（栃木県）
弘前城雪燈籠まつり（青森県）

「小樽雪あかりの路」は、雪と灯りが織りなす幻想的な世界を体験できる、冬の小樽の風物詩です。ぜひ一度、足を運んでみてください。

外部リンク

小樽雪あかりの路 official website
* 小樽雪あかりの路公式チャンネル - YouTubeチャンネル

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