小比類巻貴之

小比類巻貴之（こひるいまき たかゆき）

1977年11月7日生まれ、青森県三沢市出身の元キックボクサー。光星学院高等学校卒業。徹底的に自分を追い込むストイックな練習スタイルから「ミスターストイック」の異名を持ち、K-1 WORLD MAX日本代表決定トーナメントで3度の優勝を果たした実績を持つ。元ISKAオリエンタル世界スーパーウェルター級王者。旧リングネームは小比類巻太信（こひるいまき たいしん）。現在は、格闘技ジムの経営やイベントプロデューサーとしても活躍。

プロデビューからK-1参戦

1997年1月、全日本キックボクシング連盟でプロデビュー。同年5月には、当時無名だった魔裟斗にKO勝利を収めるなど、デビューから破竹の勢いで勝ち進む。同年12月、J-NETWORK旗揚げ戦で初黒星を喫するも、その後はシュートボクシングなど他団体にも参戦し、勝利を重ねる。1999年、K-1 GRAND PRIXに初参戦し、朴英樹と引き分ける。

ラモン・デッカー戦での勝利と世界王座獲得

2000年1月、K-1 RISING 2000で「地獄の風車」と呼ばれたラモン・デッカーをTKOで破り、日本人初の勝利を飾る。同年11月には、K-1 J・MAXでニール・ウッズをKOし、ISKAオリエンタル世界スーパーウェルター級王座を獲得。この勝利により、小比類巻は一躍トップファイターの仲間入りを果たす。

K-1 WORLD MAXでの活躍

2002年、K-1 WORLD MAX日本代表決定トーナメント決勝で魔裟斗に敗れる。その後、黒崎健時に師事し、過酷な修行を積む。2004年には、同トーナメントで優勝を果たし、世界トーナメントにも進出。準決勝でブアカーオ・ポー.プラムックに敗れたものの、強豪選手との激闘を繰り広げた。2005年、2009年にも日本代表決定トーナメントで優勝し、その実力を証明した。

怪我との戦いと引退

2005年、K-1 WORLD MAX世界一決定トーナメントでは、恥骨結合かい離を発症しながらも出場。準々決勝でアンディ・サワーに敗れる。その後、怪我に苦しみ、2008年にはリングネームを小比類巻太信に改名するも、怪我の影響から欠場が続く。2010年、股関節の負傷により引退を発表。

引退後の活動

引退後は、道場経営に力を注ぎ、2011年には東京・恵比寿に「小比類巻道場」をオープン（後に「K-1 GYM EBISU 小比類巻道場」としてリニューアル）。2021年には完全会員制の【小比類巻道場 KOHI Martial Arts Studio】をオープン。また、故郷である東北地方の復興支援活動にも積極的に参加。格闘技イベントのプロデュースなど、多岐にわたる活動を行っている。

人物像とエピソード

小比類巻は、極真空手出身で、ボクシング技術は島田信行トレーナーに師事した。黒崎道場では、線香を腕に押し当てるなどの荒行を行った。三沢市観光大使、千葉県テコンドー協会副会長を務めるなど、格闘技界以外でも幅広い活動を行っている。

戦績

キックボクシング：
通算戦績：54戦39勝15敗（23KO）

総合格闘技：
1戦1敗

主な獲得タイトル

ISKAオリエンタル世界スーパーウェルター級王座
K-1 WORLD MAX 2004 日本代表決定トーナメント優勝
K-1 WORLD MAX 2005 日本代表決定トーナメント優勝
K-1 WORLD MAX 2009 日本代表決定トーナメント優勝

出演作品

テレビ：
もやしもん（ドラマ版 2010年 フジテレビノイタミナ） - 結城蛍（回想時）役

舞台:
刃牙 THE GRAPPLER STAGE -地下闘技場編-（2024年12月14日 - 18日、新宿FACE） - 加納秀明 役

CM：
UNIQLOモデル
エスカップ

ゲームソフト：
K-1WORLDMAX2005

著書：
『あきらめない、迷わない、逃げない。』（サンマーク出版、2014）

その他

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外部リンク

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