小池正勝

小池 正勝

小池 正勝（こいけ まさかつ、1952年1月17日生まれ）は、日本の政治家です。徳島県徳島市の市長として3期11年にわたり市政を担った後、参議院議員を1期務めました。また、国政では外務大臣政務官や、所属政党である新党改革の政務調査会長などを務めた経歴を持ちます。

東京都板橋区に生まれた小池氏は、都立竹早高等学校を経て東京大学法学部を卒業しました。大学での学びを終えた1975年、建設省（現在の国土交通省）に入省し、公務員としての第一歩を踏み出しました。

建設省での勤務を経て、1984年には徳島市役所へ出向し、開発部長に就任しました。この出向を機に、地方行政の実務に深く関わるようになります。さらに1988年には徳島市の助役に就任するなど、徳島市の運営に携わる中心的な役割を担うようになりました。

1993年、小池氏は長年関わった徳島市のトップを目指し、徳島市長選挙に無所属で立候補しました。選挙戦を見事制して初当選を果たし、当時、県庁所在地の市長としては全国で最も若い市長の一人として注目を集めました。市民からの信任を重ね、1997年、2001年の市長選挙でも勝利し、通算で3期にわたり徳島市政の発展に尽力しました。

市長在任中の1998年には、徳島市職員互助会を巡る背任事件が発生し、市政に大きな動揺が走りました。この事件に関連した裁判の公判過程で、特定の関係者から小池市長自身が脅迫や恫喝、さらには暴力的な行為を受け、市政運営への不当な介入が行われていたという事実が明るみに出ました。小池氏は、こうした市政の混乱を招いた責任を負う形として、自ら減給処分を受けました。

2004年に徳島市長を辞職した後、同年に執行された第20回参議院議員通常選挙において、自由民主党の公認候補として徳島県選挙区から立候補し、国政へと活動の場を移しました。参議院議員としては、2007年に発足した第1次安倍改造内閣で外務大臣政務官に任命され、続く福田康夫内閣でも引き続き同職を務めるなど、外交分野における実務経験を積みました。

2010年、夏の参議院議員選挙に向けた自由民主党徳島県連による公認候補者選定を巡る調整が難航したことから、小池氏は自民党に離党届を提出しました。その後、改革クラブに合流し、新たに結成された新党改革の立ち上げに参加しました。新党改革では、党代表である舛添要一氏の下で、党の政策全般を統括する政務調査会長という要職に就任しました。同年7月に行われた第22回参議院議員通常選挙には、新党改革公認候補として再び徳島県選挙区から立候補しましたが、残念ながら議席を獲得するには至りませんでした。

もう一度検索