小泉八雲旧居

小泉八雲旧居

小泉八雲旧居（こいずみやくもきゅうきょ）は、島根県松江市の塩見縄手に位置する歴史的な建物であり、文学館として人々に親しまれています。この建物は国の史跡として指定されており、別名ヘルン旧居とも呼ばれています。小泉八雲は本名ラフカディオ・ハーンで、彼の作品を通じて日本と松江の文化を西洋に広めることに寄与しました。

概要

この旧居は、1891年に小泉八雲が住んでいたもので、当時は旧士族の根岸家の武家屋敷を借りていました。彼はその後熊本に転任するまでの約6ヶ月間、ここに居住していました。八雲が作業をしていた居間には、9畳の部屋があり、その窓からは美しい日本庭園の三方向の景色を楽しむことができました。ここで彼は数多くの著作を執筆し、その中には「知られぬ日本の面影」に含まれる「日本の庭」という章もあります。この章では、この旧居について詳しく記されています。

建築概要

小泉八雲旧居の敷地面積は1003平方メートルで、主な建物である母家は158.36平方メートルの平屋建てです。また、物置や土蔵も存在し、建築年代は江戸時代後期と推定されています。この旧居は、松江市の文化や歴史を代表する貴重な資産であり、訪れる人々に日本文化の深さを体感させてくれます。

利用情報

文学館としての小泉八雲旧居は、年間を通じて一般の方々に開放されています。開館時間は、4月から9月までの期間は9時から18時まで（受付は17時30分まで）、10月から3月は9時から17時まで（受付は16時30分まで）となっています。なお、年中無休ですが、館内のメンテナンスのために数回の休館日が設けられています。

交通アクセス

この文学館へは、山陰本線の松江駅から市バスを利用することができます。レイクラインや法吉ループの右回りに乗車し、小泉八雲記念館前バス停で下車することで、簡単にアクセスできます。

周辺の観光スポット

小泉八雲旧居の周辺には、他にも観光名所が数多く存在します。小泉八雲記念館や、かつての武家屋敷、明々庵、田部美術館、桐岳寺、田原神社などが近くにあり、八雲が好んで訪れたことで知られる田原神社も見逃せません。また、旧松江高等学校外国人宿舎である島根大学旧奥谷宿舎や、松江城も散策の際に訪れる価値があります。

このように小泉八雲旧居は、ただの文学館にとどまらず、松江の歴史や文化を深く理解するための重要な拠点となっています。来館者は八雲の足跡を辿りながら、日本の伝統的文化に触れることができる素晴らしい体験を得られるでしょう。

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