小泉八雲記念館

小泉八雲記念館のご紹介

小泉八雲記念館は島根県松江市の塩見縄手にあり、文豪である小泉八雲（ラフカディオ・ハーン）を称えるために設立された文学館です。松江市が運営に関与し、現在は山陰中央新報社が管理しています。

開館の背景と歴史

この記念館は1933年11月29日に開館しました。設立当初は、八雲の弟子である落合貞三郎と岸清一の協力により、小泉家から寄贈された22点の原稿を基礎としてコレクションが形成されました。さらに、小泉八雲記念会から提供された350冊の書籍によって、収集品が充実し、八雲とその妻のセツが新婚生活を送った「小泉八雲旧居」の西隣に新たに建物が設けられました。この建物は山口文象による設計です。

その後、1984年には和風建築の平屋建てに改築され、2016年には増改築工事が行われ、再オープンしました。

収蔵品について

現在の記念館には小泉八雲の遺品や著作、関連する資料、妻セツの遺品など、約1500点が所蔵されています。リニューアル時には八雲の初版本などが新たに加えられ、訪問者は松江市出身の俳優・佐野史郎による怪談の朗読を楽しむことができるコーナーも設けられました。この朗読には、同じく松江市出身の山本恭司が音楽を担当しています。また、学習に使用できる多目的ルームも設置されています。

館長と運営

この記念館は、2016年4月から八雲の曾孫にあたる小泉凡氏が館長を務めています。彼の就任以来、記念館は八雲の文化や業績を多くの人に広めるための活動を展開しています。

アクセス情報

小泉八雲記念館へは、山陰[[本線]]の松江駅から市バスのレイクラインを利用し、約10分でアクセスできます。また、法吉ループバスの右回りを使用すると15分でホームに到着することが可能です。バスは「小泉八雲記念館前」で下車することが推奨されます。

周辺の見どころ

記念館の近くには、小泉八雲旧居をはじめ、武家屋敷や明々庵、田部美術館、桐岳寺、田原神社などがあります。田原神社は八雲が好んで訪れた場所で、随神門の彫刻は小林如泥の作品として市指定の文化財にもなっています。また、島根大学旧奥谷宿舎も周辺の歴史的名所として訪れる価値があります。

結び

小泉八雲記念館は、訪れる人々に八雲の深い魅力とその文学的遺産を伝える場所です。松江市を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

もう一度検索