小浜元孝

小浜 元孝（こはま もとたか）

小浜元孝は、日本のバスケットボール界において多大な功績を残した選手であり、指導者でした。1932年10月17日に東京都で生まれ、2017年1月12日に肺炎のため東京都内の病院で亡くなりました。享年84歳でした。

選手としての経歴

小浜元孝は、墨田工業高等学校でバスケットボールを始めました。在学中には、全国選手権（現インターハイ）に出場し、2年時には準優勝を果たし、さらに最優秀選手にも選ばれました。この経験を経て、彼は卒業後に日本鉱業に入社し、バスケットボール部でガードとして活躍しました。選手としてのキャリアは1958年まで続き、この年に現役を引退しました。

指導者としてのキャリア

現役を退いた後は、指導者としての道を選び、名門ケンタッキー大学に留学して指導スキルを磨きました。帰国後、小浜は昭和学院高等学校でコーチとしてのキャリアをスタートさせ、その後、安田生命、日立戸塚、法政大学などで指導に当たりました。1979年には全日本男子バスケットボールチームの監督に就任し、その年のアジア選手権ではチームを準優勝に導くなど、その手腕を証明しました。

1982年からは秋田いすゞ自動車のヘッドコーチに就任し、第59回オールジャパンで優勝を果たしました。この後もいすゞ自動車のチームを指揮し、日本リーグで6回、オールジャパンで5回の優勝を果たし、彼の指導の下でいすゞは黄金時代を迎えました。

小浜は、日本協会の強化部役員としても貢献し、1984年から1989年、さらに1998年にも全日本ヘッドとして監督を務めました。また、1986年の世界選手権においてもチームを指揮しました。いすゞ自動車のバスケットボール部が廃部となった後は、後継チームとして横浜ギガキャッツを立ち上げ、再びヘッドコーチとして指導に当たりました。ギガキャッツでは2003年から2004年にかけてオールジャパンでベスト8入りという成果を上げています。

その後、小浜元孝は解説者としてテレビやラジオでバスケットボールについての解説を行い、2007年には静岡県で活動するイカイレッドチンプスの顧問としてチームの成長に寄与しました。後に監督となり、指導を続けました。

レガシー

小浜元孝のバスケットボール界への貢献は計り知れず、彼の指導のもとで多くの選手が成長し、成功を収めました。彼は2022年に日本バスケットボール殿堂に表彰され、永遠にバスケットボール界の偉大な指導者として記憶されることでしょう。彼の功績と情熱は、日本のバスケットボールに多大な影響を与え続けています。

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