小浜漁港 (福井県)

小浜漁港

小浜漁港は、福井県小浜市に位置する第3種漁港です。福井県が管理者となっています。小浜市津島、西津、甲ヶ崎、仏谷の4つの漁港を正式には指しますが、一般的には小浜市川崎地区にある新港が小浜港として知られています。

概要

小浜湾の主要な漁港として、古くから天然の良港として栄えてきました。奈良時代には朝鮮半島からの玄関口として、江戸時代には北前船の停泊地である小浜湊として重要な役割を果たしました。

若狭湾と小浜湾からは多種多様な魚介類が水揚げされ、特にサバ、若狭グジ（アマダイ）、若狭ガレイ（カレイ）は名産品として知られています。これらの魚介類は、伝統的な魚網漁法によって漁獲されています。

小浜漁港内には、活気あふれる競り市が行われる市場や、若狭フィッシャーマンズ・ワーフが設けられ、新鮮な魚介類を求める人々で賑わっています。また、名勝・蘇洞門を巡る観光遊覧船の発着場としても機能しており、観光客にも人気のスポットとなっています。水産物の販売店や加工場も多数存在し、地元の経済を支えています。

海上保安体制も充実しており、第八管区敦賀海上保安部に属する小浜海上保安署が所在しています。常神岬以西の福井県沿岸海域を管轄し、小浜港だけでなく、福井県大飯郡にある和田港、内浦港の港則法適用3港についても業務を行っています。

漁港の敷地内には、御食国若狭小浜食文化館（愛称：マーメードプラザ）があり、日帰り入浴施設「浜の湯」や飲食店が併設されています。新鮮な海の幸を堪能できるだけでなく、温泉で旅の疲れを癒すこともできます。

沿革

小浜漁港は、明治時代にはすでに3基の波止場を有していましたが、昭和初期の南川の河川改修によって、旧河口跡に新たな整備が行われました。当時、観光遊覧船が通過するために可動橋（跳開橋）が設けられていたのが特徴です。

1973年（昭和48年）から1988年（昭和63年）にかけて、小浜市津島（川崎地区）に新港が整備され、現在の小浜漁港の形となりました。

1947年（昭和22年）10月24日には、昭和天皇が行幸されました（昭和天皇の戦後巡幸）。

脚注

(福井県嶺南振興局林業水産部水産漁港課)
(水産庁ホームページ 2021年12月閲覧)

関連項目

日本の漁港一覧#福井県
小浜漁港 - 同名または同字の漁港

外部リンク

福井県嶺南振興局林業水産部水産漁港課
水産庁ホームページ (2021年12月閲覧)

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