小澤征良

小澤征良（おざわ せいら）は、1971年12月29日にアメリカ合衆国サンフランシスコで生まれたエッセイスト、作家です。父は世界的に著名な指揮者の小澤征爾、母は元モデルで女優の入江美樹（小澤・ベラ・イリーン）という芸術一家に育ちました。名前の「征良」は、父の「Seiji」と母の「Vera」から取られたものです。弟は俳優の小澤征悦、従兄にはミュージシャンの小沢健二がいます。

6歳でボストンの小学校から日本の成城学園初等学校へ転校し、成城学園中学校高等学校を経て成城大学に進学しましたが、その後退学。上智大学比較文化学部を卒業しました。大学卒業後には、メトロポリタン歌劇場で演出助手を務め、オペラの演出を学びました。その後、テレビ番組の司会などを務める傍ら、雑誌を中心にエッセーを執筆。2002年に出版したエッセー『おわらない夏』（集英社）は、多くの読者の共感を呼び、ベストセラーとなりました。

小澤征良の作品は、日常の何気ない出来事や自身の内面を繊細な言葉で綴り、読者の心を捉えます。その文体は、時にユーモラスでありながら、時には深く考えさせられるような奥深さを持っています。また、翻訳家としても活動しており、海外の書籍を日本に紹介しています。


著作

『おわらない夏』（集英社） 2002、のち集英社文庫 2005
『思い出のむこうへ』（筑摩書房） 2003
『蒼いみち』（講談社 2006、のち講談社文庫 2009
『聖地へ - Light & Shadow』（徳間書店） 2007 - 大型本
『言葉のミルフィーユ』（文化出版局） 2008
『そら いろいろ』（新潮社） 2008
『しずかの朝』（新潮社） 2008

共著

『往復書簡 いま、どこですか?』（新潮社） 2013 - 杏との往復書簡

翻訳

『Doga ドガ 犬的ヨガ健康法』（J・ブリリアント, W・ベルローニ共著、新潮社） 2005
『犬のジミーはバレエ・スター』（L・メイバーダック文、ジョンソン絵、講談社の翻訳絵本） 2007

小澤征良は、エッセイスト、作家としての活動に加え、翻訳家としても才能を発揮し、幅広い分野で活躍しています。彼女の作品は、多くの読者に感動と共感を与え続けています。プライベートでは2012年に結婚し、息子をもうけています。

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