小牧市総合運動場野球場

小牧市総合運動場野球場

愛知県小牧市の大字上末に所在する小牧市総合運動場内に設けられた野球場です。施設は小牧市によって管理運営されており、一般には「小牧市民球場」の愛称で親しまれています。この通称は、メインスタンド正面や照明塔にも明記されていることから広く定着しています。

概要と用途

当球場は、開設以来、主に高校野球をはじめとするアマチュア野球の公式戦会場として利用されてきました。プロ野球に関しては、地元球団である中日ドラゴンズが愛知県を保護地域としている関係で、2007年から毎年オープン戦を1試合開催しています。この試合の勝利チームには、記念として小牧市長杯が贈呈されています。ただし、プロ野球の公式戦が開催された実績はありません。

特筆すべき出来事としては、2017年（平成29年）に行われた高校野球の試合で、当時早稲田実業高校の清宮幸太郎選手が、享栄高校との対戦において、高校通算100本目となる記念すべき本塁打を場外へ放った場所として知られています。

歴史

1988年（昭和63年）3月19日：球場が完成しました。
2007年（平成19年）12月3日～2008年（平成20年）3月14日：改修工事が実施されました。
2017年（平成29年）7月24日～2018年（平成30年）2月28日：スコアボードの大規模な改修工事が行われました。これにより、従来の磁気反転式スコアボードからLED式へと変更され、フルカラー表示に対応したほか、スピードガンが新設されました。バックネット裏にもLED式のBSOボードとスピードガンが新たに設置されています。

施設詳細

両翼：92メートル、中堅：120メートル
内野：クレー舗装、外野：人工芝
照明設備：6基の照明塔が設置されています。
スコアボード：2018年よりLED式（フルカラー対応）を使用しています。スコア表示のほか、各種メッセージ表示も可能です。それ以前は磁気反転式が採用されており、選手名表示は9人までだったため、指名打者制の試合では攻撃時に投手が表示されず、守備時は指名打者の打順に投手が表示されるなどの制約がありました。
収容人数：約12,000人を収容可能です。内訳は、内野ネット裏席が1,385席、内野1塁・3塁ベンチ席が4,366席、外野芝生席が約6,250席となっています。
室内練習場：一塁側および三塁側スタンドの下に、ブルペンとしても使用できる室内練習場が設けられています。

プロ野球オープン戦開催実績（中日ドラゴンズ主催）

当球場では、2007年からプロ野球のオープン戦が開催されています。2020年から2024年までは開催されませんでしたが、2025年に再開されました。

2007年（平成19年）3月14日：中日ドラゴンズ 2 - 6 阪神タイガース（観客数：7,045人）
2009年（平成21年）3月11日：中日ドラゴンズ 2 - 6 埼玉西武ライオンズ（観客数：5,084人）
2010年（平成22年）3月10日：中日ドラゴンズ 9 - 4 埼玉西武ライオンズ（観客数：4,755人）
2011年（平成23年）3月9日：中日ドラゴンズ 6 - 2 東京ヤクルトスワローズ（観客数：4,525人）
2012年（平成24年）3月14日：中日ドラゴンズ 1 - 6 北海道日本ハムファイターズ（観客数：4,858人）
2013年（平成25年）3月10日：中日ドラゴンズ 8 - 7 埼玉西武ライオンズ（観客数：7,535人）
2014年（平成26年）3月6日：中日ドラゴンズ 2 - 1 埼玉西武ライオンズ（観客数：3,324人）
2015年（平成27年）3月2日：中日ドラゴンズ 3 - 5 千葉ロッテマリーンズ（観客数：3,812人）
2016年（平成28年）3月3日：中日ドラゴンズ 2 - 4 広島東洋カープ（観客数：4,584人）
2017年（平成29年）3月7日：中日ドラゴンズ 4 - 5 読売ジャイアンツ（観客数：7,030人）
2018年（平成30年）3月13日：中日ドラゴンズ 2 - 0 埼玉西武ライオンズ（観客数：5,208人）
2019年（平成31年）3月6日：中日ドラゴンズ 5 - 2 横浜DeNAベイスターズ（観客数：6,134人）
2025年（令和7年）3月14日：中日ドラゴンズ 4 - 4 埼玉西武ライオンズ（観客数：6,616人）

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