小田 (福岡市)

小田（おだ）について

小田は福岡県福岡市西区の町名で、現行の行政地名は大字小田です。面積は402.34ヘクタールで、2021年10月時点での人口は486人、郵便番号は819-0203です。

地理

小田は福岡市の中心にあたる中央区天神の西側、また西区の北西部、糸島半島の一部に位置しています。北側には西浦と宮浦が接し、東側は博多湾に面し、南側には今津や草場、糸島市の志摩桜井と隣接しています。西側は玄界灘に面しており、この海岸には名勝として知られる夫婦岩を望むことができる志摩桜井の二見ヶ浦があるのが特徴です。

通称の地名

小田は西浦、宮浦、草場を合わせて一般的に「北崎」と呼ばれることが多くこれらの地域は、1961年の福岡市編入以前に存在した北崎村の一部であるため、歴史的背景があります。現在は北崎校区という小学校の校区にあたるエリアで、自主的な地域自治組織「北崎校区自治協議会」が運営されています。

河川

小田を流れる河川の一つは小田川という普通河川です。この川は地域の自然環境の一部として重要な役割を果たしています。

都市計画

小田は「福岡市都市計画マスタープラン」に基づき、農地と農漁村集落が広がる「農業・集落ゾーン」や、緑豊かな山や海岸線からなる「山地・丘陵地」に位置付けられています。区域は市街化調整区域に指定され、新たな開発行為や建築行為は原則として認められていませんが、一部例外が存在します。

沿道サービス施設

市街化調整区域内でも許可される沿道サービス施設について、1983年に指定された福岡志摩前原線の一部がこの対象となっています。

既存集落と区域指定型制度

小田の一部地域では、日用品店や分家住宅などの建築が可能な「指定既存集落」が設けられています。また、住宅や小規模店舗建設を許可する「区域指定型制度」が導入され、地域を活性化することが期待されています。

歴史

現行の行政地名である大字小田は1889年から使用されており、1889年には小田村、続いて1896年に北崎村となり、1961年に福岡市に編入、1972年からは福岡市西区の大字として存続しています。

人口

大字小田の人口は、福岡市の住民基本台帳に基づいて年次推移が示されています。

交通

公共交通機関としてはバスのみが運行されており、鉄道は通っていません。最寄り駅の九大学研都市駅までの距離は約9キロメートルです。昭和自動車が運行するバスは町内の主要な交通手段となっています。

道路

主な道路には428県道福岡志摩前原線、611号西ノ浦今宿自転車道線、507号宮ノ浦前原線があります。

施設

• - 公共公益施設

- 小田公民館（小田1196番地の5）
- 福岡市海づり公園（小田字池ノ浦の海岸近く）
- 小田地区排水処理場（農業集落排水処理施設）

• - 学校

- 小学校：福岡市立北崎小学校
- 中学校：福岡市立北崎中学校

名所・旧跡

光明寺（小田観音堂）は2007年に「西区の宝」として認定され、地域の重要な文化財となっています。

小田はその豊かな自然環境、地域の歴史、コミュニティ活動の活性化など、さまざまな魅力を持つ地域です。

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