小田部

小田部（こたべ）について

小田部（こたべ）は、福岡県福岡市早良区に位置する地域で、現在は小田部一丁目から小田部七丁目までの行政区画が整備されています。総面積は92.86ヘクタールで、2023年の2月末時点での人口は9,488人に達しています。地域の郵便番号は814-0032です。

地理

小田部は福岡平野の西部に位置し、室見川の右岸に沿っています。北にある室見新橋を頂点に、西は室見川、東は金屑川に囲まれた矢じり形の地形が特徴です。また、北には南庄、東は金屑川を挟んで原、南には室住団地や有田、西側は室見川を交えて福重及び福重団地と接しています。地理的には北緯33度34分14.4秒、東経130度20分2.6秒に位置しています。

河川

小田部の町境を流れる河川はすべて室見川水系の二級河川であり、地域の農業や生活に密接に関連しています。

語源

小田部という地名の由来は、古代の景行天皇の時代に田部が設置されたことに因むとされています。この情報は「早良郡誌」に記されています。

歴史

小田部の歴史は古く、先土器時代から中世にかけての集落跡が見つかる有田遺跡群が2カ所存在し、埋蔵文化財包蔵地として知られています。また、1591年には豊臣秀吉が朝鮮出兵のため名護屋へ向かう際に通った大閣道がこの地域を通じ、松浦殿墓や筑前殿墓、室見神社跡があるなど、歴史的な遺産が点在しています。

町名の変化

小田部の町名は時代とともに変遷しています。南北朝時代には「こたへかのう」と呼ばれ、江戸時代には「小田部村」、近代には現在の「小田部」という名称が定着しています。

産業

小田部は、特に大根の産地として知られています。代表的な品種には、博多四十日や砂糖大根、丸春若大根、雪の下大根などがあり、福岡産の名産として広く知られています。昔は、室見川の岸までトラックを降ろし、そこで収穫した大根を洗浄していました。

人口

小田部一丁目から小田部七丁目にかけての人口は、福岡市の住民基本台帳を基にした集計により推移が示されています。

施設

地域内には様々な公共施設や公益施設が整備されています。特に、教育機関として福岡市立小田部小学校、小田部七丁目にある福岡市立原北中学校、及び小田部三丁目にある福岡市立西福岡中学校などが存在し、通学区域も明確です。小田部一丁目から五丁目及び七丁目は小田部小学校と原北中学校、二丁目から四丁目は原西小学校と西福岡中学校に通うことになります。

交通

交通については、西日本鉄道株式会社が運営するバスが頻繁に運行されており、主な行先番号として204、205、206、503、504があります。また、主幹線道路も整備が進められています。地域の交通の便が良いことが、小田部の魅力の一つとなっています。

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