小美玉市消防本部

小美玉市消防本部の概要

小美玉市消防本部は、茨城県小美玉市に位置する消防部局で、その管轄区域は市全域を含んでいます。主要な拠点は小美玉市小川43番地2に設置され、144.74平方キロメートルの面積を守るため、107名の職員が日々努力しています。

消防署と主力機械

本部には3つの消防署が存在し、各消防署はそれぞれ総務係、警防係、予防係を備えています。消防本部では以下の消火・救助機材が配備されています（2020年4月1日現在）：

• - 消防ポンプ自動車：1台
• - 水槽付消防ポンプ自動車：3台
• - 化学消防自動車：1台
• - 救助工作車：1台
• - 救急自動車：4台
• - 指揮車：4台
• - 広報車：2台
• - 資機材搬送車：1台
• - 消防団指揮車：1台

これらの機材を駆使して、各種災害や緊急事態に対応しています。

沿革

小美玉市消防本部の歴史は1980年に遡ります。この年、東茨城郡小川町、美野里町、新治郡玉里村が共同で小川・美野里・玉里広域消防事務組合を設立しました。その後、1981年に業務が開始され、2001年には美野里分署が美野里消防署に昇格し、2005年には玉里分署が玉里消防署に昇格しました。

2006年には小川町、美野里町、玉里村が合併し小美玉市が発足したことを受け、広域消防事務組合は解散、同年に小美玉市消防本部が新たに開庁しました。その後も、消防本部は数々の災害に派遣され、地域の安全を守るための活動を続けています。特に2011年には東日本大震災に派遣され、2015年には常総市での水害に応援隊として参加しました。

組織構成

消防本部は、以下の課で構成されています：

• - 総務課：庶務係、経理係、地域消防係
• - 警防課：警防係、救急救助係、情報通信係
• - 予防課：予防係、危険物係

各消防署にもそれぞれの係が設けられており、効率的な運営が行われています。

不祥事

2020年には、美野里消防署の男性消防司令が、勤務中に部下に対してハラスメント行為を行っていたとして停職処分が下されました。これは、市の相談窓口に通報があったことを受けて発覚したもので、関係者はこのような行為が長年にわたり繰り返されていたことを証言しました。この問題により、再発防止のための取り組みが急務とされています。若い職員がハラスメントのために退職せざるを得なかったことを考えると、非常に残念な事態といえるでしょう。

まとめ

小美玉市消防本部は、地域の安全を守るために多様な活動をしている消防機関ですが、同時に組織内の問題にも対処しなければならない状況に直面しています。今後も市民の期待に応えられるよう、職員の資質向上や、業務の透明性を確保していくことが重要です。

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