小西敏正

小西敏正（こにし としまさ、1943年5月24日 - ）は、日本の建築界において重要な足跡を残している建築家であり、宇都宮大学の名誉教授です。東京で生まれ、その才能を早くから開花させました。

学歴と職歴

1967年に東京工業大学建築学科を卒業後、大学院へと進み、より専門的な知識と技術を深めました。1974年には東京工業大学の助手として研究と教育に携わり、1981年には宇都宮大学の助教授に就任。1990年には同大学の教授となり、後進の育成に尽力しました。2009年に定年退職し、宇都宮大学名誉教授の称号を受けました。その後も、2012年4月から2015年3月まで札幌市立大学の特任教授として教鞭を執り、建築環境デザイン研究所５２４の代表としても活動しています。

研究と受賞

小西敏正の研究は、建築の材料、構法、デザインといった多岐にわたる領域を横断的にカバーしている点が特徴です。特に、鉄筋コンクリートのひび割れ補修に関する研究は高く評価されており、1989年には「樹脂注入工法による鉄筋コンクリート造ひびわれ補修」でセメント協会論文賞を受賞しました。また、1997年には「材料・構法・デザインの中間領域に立脚した研究」で日本建築仕上学会論文賞を受賞しています。

著書

小西敏正は、研究活動と並行して、建築に関する著書も多数執筆しています。これらの著書は、専門家だけでなく、一般の人々にも建築の面白さや奥深さを伝えるものとなっています。

健康のための住まいづくり（1986年、彰国社）
知っておきたいインテリア材料の話（1993年、彰国社）
平成日本らしさ宣言（2009年、講談社）

主な作品

小西敏正は、住宅設計においても独自のスタイルを確立しています。彼の作品は、機能性と美しさを兼ね備えたものであり、住む人の快適性を追求した設計が特徴です。

TWO PAIRS HOUSE（2002年、都市住宅）
* 屋根に舞い降りたＵＦＯ（1986年、ディテール）

外部リンク

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