小谷憲一とは？意味をやさしく解説 - サードペディア百科事典

小谷憲一：情熱と挑戦の漫画家人生

小谷憲一（こたにけんいち）は、1954年 2月10日生まれ、京都府宮津市出身の日本の漫画家です。少年時代から漫画に親しみ、紆余曲折を経て漫画家としての道を切り開きました。

幼少期から上京まで：模索の時代

幼い頃から絵を描くことに親しんでいた小谷は、小学生の頃には漫画雑誌へのイラスト投稿も行っていました。中学時代には一時的に漫画から離れますが、高校時代に再び興味を持ち、卒業後は京都市のデザインスタジオに就職しテキスタイルデザイナーを目指します。しかし、上司との衝突がきっかけでスタジオを退職。その後、清水焼の職人として陶芸の修行を始めますが、デザインへの思い断ち切れず、一念発起して上京を決意します。

手塚プロでの経験と独立

上京後、銀座のクラブで働きながら漫画の持ち込みや新人賞への投稿を続ける生活を送っていた小谷は、22歳の時に手塚プロダクションのアシスタント募集広告を目にし、応募します。手塚プロでは多くを学びましたが、自身の目指す方向性との違いを感じ、1年ほどで退社。再びクラブでの仕事と他の漫画家のアシスタントを掛け持ちしながら、自身の漫画制作に励みます。

デビューと代表作『テニスボーイ』

『週刊少年ジャンプ』で高橋よしひろのアシスタントを務めていた縁から、自身の作品をジャンプ編集部に持ち込むようになり、担当編集者が付きます。そして23歳の時、『週刊少年ジャンプ』1977年20号に読切作品「山犬狩り」が掲載され、デビューを果たします。その後、読切作品「黒獅子魂」を経て、1978年には『渡り教師』（原作：高山芳紀）で連載デビュー。そして1979年、『週刊少年ジャンプ』にて代表作となる『テニスボーイ』（原作：寺島優）の連載を開始し、人気を博します。

幅広いジャンルでの活躍

『テニスボーイ』以降も、『週刊少年ジャンプ』や『月刊少年ジャンプ』、『スーパージャンプ』など、集英社の様々な漫画雑誌を中心に執筆活動を続けています。少年誌での作品だけでなく、『17ANS』や『DESIRE』など、青年誌を舞台にした作品も手掛け、幅広いジャンルで才能を発揮しています。

作品リスト

山犬狩り（週刊少年ジャンプ 1977年20号、読切）
黒獅子魂（週刊少年ジャンプ 1978年37号、読切）
渡り教師（原作：高山芳紀、週刊少年ジャンプ 1978年43号 - 1979年2号、全1巻）
テニスボーイ（原作：寺島優、週刊少年ジャンプ 1979年31号 - 1982年9号、全14巻）
ウイニング・ショット（原作：寺島優、週刊少年ジャンプ 1982年21号 - 43号、全3巻）
OH! GAL（週刊少年ジャンプ 1980年12号、読切）
スキャンドール（週刊少年ジャンプ 1983年3号 - 39号、全4巻）
KID（週刊少年ジャンプ 1984年22号 - 40号、全2巻）
ウルフにKISS（原作：寺島優、週刊少年ジャンプ 1985年39号 - 51号、全2巻）
気ままにアイドル（コミックバーガー創刊号（1986年11月） - 1990年、全7巻）
ホールドアップ☆キッズ（月刊少年ジャンプ、1986年 - 1990年、全11巻）
17ANS（スーパージャンプ 1990年10月号 - 1995年24号、全14巻）
Doubles（月刊少年ジャンプ、1991年 - 1992年、全2巻）
SHOW!（スーパージャンプ 1996年9号 - 1997年1号、全2巻）
DESIRE（スーパージャンプ 1997年10号 - 2006年8号、全25巻）
DESIRE 2nd season（スーパージャンプ 2006年17号 - 2010年5号、全7巻）
DESIRE web season
そして、僕は君に還る（スーパージャンプ 2010年10号 - 2011年1号、全2巻）

短編集・イラスト集

小谷憲一短編集1 ショッキングMOMOKO（1991年9月、集英社）
小谷憲一セレクション（1999年12月、集英社）
DESIRE-the best shot―KEN-ICHI KOTANI ILLUSTRATRAIONS（2001年12月、集英社）
DESIRE Premium Collection（2007年3月 - 7月、集英社）

アシスタント

小谷憲一の元でアシスタントを務めた漫画家には、浅田弘幸、柴山薫、玉木美孝、中嶋ちずななどがいます。

小谷憲一は、常に新しい表現を追求し、情熱を持って漫画制作に取り組んでいます。その作品は、多くの読者に感動と興奮を与え続けています。

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