小路幸也

小路幸也

小路幸也（しょうじ ゆきや、1961年 - ）は、日本の小説家です。北海道旭川市で生まれ、現在は江別市に在住しています。彼の作品は、青春小説、家族小説、ミステリー、SFと多岐にわたり、読者を魅了し続けています。

経歴

小路幸也は旭川市パルプ町で少年時代を過ごしました。旭川工業高等専門学校を中退後、ミュージシャンを目指しますが、24歳の時に広告制作会社へ就職。ライター、エディター、プランナーとして勤務する傍ら、小説を書き始めます。30歳の誕生日に「職業として」の作家を志し、ゲームシナリオの執筆に参加したことをきっかけに、14年間勤務した広告制作会社を退社しました。

その後、ゲームシナリオの執筆や専門学校のゲームシナリオ科講師を務めながら小説の執筆を続け、2002年11月、『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で第29回メフィスト賞を受賞し、作家デビューを果たします。

彼の作品の特徴は、子供や若者の無垢で繊細な心、友人や家族との繋がりを大切にする人々の姿を、温かく優しい感性で描いている点です。

代表作には、デビュー作の『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』や『HEARTBEAT』などがあります。特に『東京バンドワゴン』（集英社）は、「2006年度本の雑誌上半期ベスト4」に選ばれ、その後シリーズ化されました。また、『東京公園』は三浦春馬主演で映画化され、2011年に全国公開されています。2024年には『国道食堂 １st season』で第10回徳間文庫大賞を受賞しています。

人物

小路幸也は、本、音楽、映画、スポーツをこよなく愛しています。特にサッカー好きで、地元のコンサドーレ札幌を応援しています。また、70年代のTVドラマやバラエティー番組に強い郷愁を抱いており、その影響は作品にも見られます。Adobe Illustratorチュートリアル専門クリエイターのイラレ職人コロは息子です。

主な作品リスト

以下に、小路幸也の主な作品シリーズをまとめました。

pulp-town fictionシリーズ
空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction
高く遠く空へ歌ううた pulp-town fiction
HEARTシリーズ
HEARTBEAT
HEARTBLUE
東京バンドワゴンシリーズ
東京バンドワゴン
ダイ・シリーズ
モーニング Mourning
コーヒー・ブルース Coffee Blues
ビタースイートワルツ Bittersweet Waltz
スローバラード Slow ballad
探偵ザンティピーシリーズ
探偵ザンティピーの休暇
探偵ザンティピーの仏心
探偵ザンティピーの惻隠
蘆野原偲郷シリーズ
猫と妻と暮らす 蘆野原偲郷
猫ヲ捜ス夢 蘆野原偲郷
花咲小路シリーズ
花咲小路四丁目の聖人
スタンダップダブル!シリーズ
スタンダップダブル!
スタンダップダブル! 甲子園ステージ
旅者の歌シリーズ
旅者の歌 始まりの地
札幌アンダーソングシリーズ
札幌アンダーソング
すべての神様の十月シリーズ
すべての神様の十月
マイ・ディア・ポリスマンシリーズ
マイ・ディア・ポリスマン
駐在日記シリーズ
駐在日記
国道食堂シリーズ
国道食堂 1st season
銀の鰊亭シリーズ
〈銀の鰊亭〉の御挨拶
からさんの家シリーズ
* からさんの家 まひろの章


これらの作品群は、小路幸也の多才な才能と、人間に対する温かい眼差しを物語っています。彼の作品は、これからも多くの読者に感動と喜びを与え続けることでしょう。

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