小野日子

小野日子（おの ひかりこ）

プロフィール

小野日子氏は、1965年5月24日に東京都で生まれました。旧姓は関。日本の外交官として、内閣参事官、内閣副広報官、外務副報道官、内閣広報官、外務省経済局長、外務報道官など、数々の要職を歴任しました。

学歴と初期のキャリア

女子学院中学校・高等学校を経て、1988年に一橋大学社会学部を卒業。高校時代に女性外交官の記事を読んだことがきっかけで外交官を志すようになり、大学時代には同期の三木谷浩史氏らの気迫に触発され、外交官試験に挑戦しました。

1988年に外務省に入省。同期25人の中で女性はただ一人で、歴代女性キャリア外交官としては20人目でした。1989年から外交官補としてイギリスに留学し、オックスフォード大学トリニティ・カレッジで学び、1991年に哲学政治経済学部を卒業（B.A.取得）。オックスフォード大学在学中は、外務省の先輩である皇后雅子様と親交を深め、スキーや温泉旅行を共にするなど交流がありました。

1993年には、入省同期の小野啓一氏と結婚しました。

外交官としてのキャリア

小野氏は、環境と開発に関する国際連合会議、対アジア円借款、インドシナ半島メコン川流域開発、世界貿易機関などを担当。2000年から2003年まで在アメリカ合衆国日本国大使館一等書記官（広報文化班次席）として、プレス対応などを担当しました。2003年にはワシントンD.C.で出産し、育児休業を取得。出産を経験した女性外交官としては歴代5人目となり、育児明けには上司から嫌味を言われたという経験も持っています。

2005年からは、外務省経済協力局開発計画課企画官として、政府開発援助白書編纂や分野別開発政策を担当。2006年からは国際協力局多国間協力課企画官として政府開発援助政策を担当し、CCOP国内支援委員会委員なども兼任しました。

2007年には外務省総合外交政策局総務課政策企画室長に就任。2009年には国際協力局国別開発協力第二課長を務め、同年にはグローバル・ママ・ネットワークの設立にも参画しました。2011年には大臣官房広報文化交流部総合計画課長に就任しました。

内閣官房での活躍

2012年には内閣官房内閣参事官、内閣官房内閣広報室内閣副広報官、内閣官房国際広報室長を歴任。2014年には国際交流基金総務部長を務め、2016年からは東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会スポークスパーソン、広報局長も兼任しました。

2017年からは夫や子供と共にジャカルタに赴任し、東南アジア諸国連合日本政府代表部公使（次席）を務め、2019年からは子供はシンガポールに在住。2020年には外務省大臣官房審議官（報道・広報・文化交流担当）、外務副報道官を兼任し、フルブライト・ジャパン日本側委員も務めました。

要職の歴任

2021年には内閣広報官に就任。同年、外務省経済局長に就任。2022年には外務報道官に就任し、ロシア外交官らの国外追放を表明。しかし、ロシアのウクライナ侵攻に伴うロシア政府の報復措置により、ロシア連邦への入国を恒久的に禁止されました。

2024年、ハンガリー国駐箚特命全権大使に任命されました。

人物像

小野氏は、派手さはないものの、淡々と仕事をこなすタイプで、温厚な性格から敵が少ない人物として知られています。東京大学公共政策大学院教授の鈴木一人氏によると、名前が難読で苦労しているとのことです。また、当時の外務省では子供を持つ女性外交官が少なかったため、育児との両立に苦労した経験を持ち、深夜や土日も仕事をすることが求められる環境の中で、誘われたら飲み会にも参加しなければならないような状況に苦慮したと言います。趣味はジョギングと旅行で、都内のマラソン大会などにも出場しています。

受賞歴と著書

1978年には、第24回読書感想文全国コンクールで内閣総理大臣賞を受賞。

著書には、『パブリック・ディプロマシー戦略 : イメージを競う国家間ゲームにいかに勝利するか』があります。

同期

小野氏の同期には、達増拓也（岩手県知事）、青木豊（アルメニア大使）、岩﨑一郎（一橋大学経済研究所教授）など、各界で活躍する人物がいます。

脚注

注釈

出典

外部リンク

内閣広報官 小野日子 - 内閣官房
Hikariko ONO (@hikarikoono) - X（旧Twitter）
* 【貴重映像】接待辞任の後任抜擢！小野日子新内閣広報官の学生時代のインタビュー「平和に貢献を」 - YouTubeFNNプライムオンライン

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