北村総一朗

基本情報
北村総一朗（きたむらそういちろう）は日本の俳優および声優で、高知県出身です。本名は同じく総一朗ですが、旧芸名も同じです。彼は1935年 9月25日に生まれ、身長は172cm、血液型はA型です。高知大学の農学部を卒業し、現在は劇団昴に所属しています。私生活では、同じ劇団の磯辺万沙子と結婚しています。

来歴

北村は土佐中学校の在学中に、劇団民藝の舞台『セールスマンの死』を観劇したことから俳優の道へ進むことを決めました。その後、土佐高校を卒業し、高知大学農学部に進学。演劇研究会に参加し、放送局の放送劇団でも活動を開始しました。24歳で上京し、1961年には文学座に研究生として入団。同期には著名な俳優たちが名を連ねています。

彼の初舞台はシェイクスピア原作の『ジュリアス・シーザー』で市民役を演じましたが、同舞台で小池朝雄が演じるブルータスの言葉に感銘を受けたといいます。その後は、劇団雲を経て1975年に劇団昴に所属。1987年には磯辺万沙子と結婚し、私生活でも安定を見つけます。

北村の名を広めたのは、1997年に放送された『踊る大捜査線』での神田総一朗署長役で、一躍人気俳優となりました。その後も多くのドラマや映画に出演し、『京都迷宮案内』では長きにわたりレギュラーとして活躍しました。フジテレビの番組『笑っていいとも！』のレギュラーとしても知られています。

2008年4月には『踊る大捜査線』の署長役が縁で、東京湾岸警察署の一日署長に任命されました。2010年には北野武監督の映画『アウトレイジ』で関東の巨大組織の会長役を演じ、その存在感が際立ちました。

2013年、前立腺癌と診断された北村は手術を受けることとなり、その療養を経て2014年に復帰。しかし、療養中も彼は舞台復帰への意欲を失うことなく、2016年に『街と飛行船』で復帰を果たしました。2017年には舞台演出にも挑戦し、新藤兼人監督の映画『ふくろう』の舞台版を手掛けるなど、幅広い活動を行っています。

人物

若いころの北村は、颯爽とした役柄も多く、その中には映画『これが青春だ』の主役候補にも残った経験があります。彼の特技である土佐弁は、役柄によっては大いに役立つことがあります。俳優としてのキャリアは60年以上にわたり、多くの舞台、映画、テレビドラマで印象的な演技を見せてきました。

北村総一朗は日本のエンターテイメント業界において、その存在感と圧倒的な演技力で、観客を魅了し続ける俳優です。

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