少女まんが館 TAKI 1735

少女まんが館 TAKI 1735

概要

三重県多気町丹生に位置する「少女まんが館 TAKI 1735」は、2015年8月に開館された私立図書館です。この館は、東京都あきる野市の「少女まんが館」の姉妹館として設置され、主に寄贈によって集められた少女漫画の単行本や雑誌が特徴です。館名の「1735」は、彼の所在地の番地に由来し、他の姉妹館が満月のロゴマークを使用する中、こちらは三日月を用いています。

収蔵されている少女漫画は1980年代以降の作品が中心で、著名な作品には池野恋の『ときめきトゥナイト』や高口里純の『花のあすか組!』などがあります。これらは作家別に50音順に整理されており、漫画以外にも付録やプレゼントの品が展示されています。例えば、約5000冊ほどの寄贈本が設置当初の蔵書として用意されました。

利用案内

少女まんが館 TAKI 1735は、勢和東公民館から南へおよそ100メートルほどの位置にあり、木造の建物が印象的です。1階にはカフェ、2階には図書館があり、訪れる多くの利用者は30代から50代の女性です。利用条件は以下の通りです。

• - 開館日: 水曜日 - 土曜日（祝日は休館）
• - 開館時間: 11時 - 17時
• - 入館制限: 1階のカフェエリアには制限なく、2階の図書館は中学生以上の方が対象です。
• - 利用料: 無料

設立の背景

少女まんが館 TAKI 1735の設立のきっかけは、地元出身の写真家・中里和人によるもので、彼が姉妹館の館主から聞いた蔵書の増加の話を多気町役場で提言したことから始まりました。志村夫妻がこの計画に賛同し、地域との交流を図るための拠点として設置することになりました。開館初期は水曜日のみの利用が可能で、中学生以上に限られたため、静かな環境が保たれ、その中でページをめくる音のみが響いていました。

進化の過程

2016年には1階にカフェが新設され、地元の食材を使用したメニューが提供されるようになりました。このカフェの導入により、子連れの母親たちや、食事目的で訪れる男性客も増え、多様な訪問者が集う場所になりました。2018年には地域イベント「Book Picnic 2018」に参加し、貸出ブースを設けるなど積極的な活動が行われました。

特徴ある活動

カフェの運営だけでなく、特別イベントや教室も開催しています。例えば、占い教室や「クリスマスプレゼント」として特定の日に貸し切りできる権利などがあります。また、キッチンカーを使用した「出張少女まんが館」イベントも行われ、地域に密着した活動も展開されています。屋外でも漫画を楽しめる企画として、松阪市のイベントなどで展開され、地域交流の促進に寄与しています。

このように、少女まんが館 TAKI 1735は漫画を愛する人々が集える独自の空間であり、今後も地域コミュニティとの関係を深めつつ進化していくことが期待されています。

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