尚純

尚純について

尚純（しょうじゅん、1660年2月15日 - 1707年2月2日）は、琉球王国の第二尚氏王統の11代目尚貞王の長男です。彼の幼名は思徳金と称され、世子としての地位を持っていました。中城王子という称号もありましたが、父である尚貞王が先に亡くなったため、尚純は実際に王位を継ぐことはありませんでした。しかし、彼の子である尚益が後に12代王となり、その功績を讃えて尚純は王号を追贈されました。

尚純は『中山世譜』において聡明で学問に深い興味を持っている人物として記録されています。また、彼の詩は『中山詩文集』に収められており、特に彼の有名な絶句「咏双松」が知られています。歴代の王が眠る墓所である玉陵に彼の遺体は葬られています。

系譜と家族

尚純は父の尚貞王と母の月心（聞得大君加那志）の間に生まれました。彼は一妃四妻を持ち、その間に三男一女をもうけています。嫡子である長男・尚益は、後に琉球王国の12代王として即位します。

家族構成

• - 父：尚貞王（11代王）
• - 母：月心（聞得大君加那志、父は章世勲・宜野湾親方正信）
• - 妃：義雲（聞得大君加那志、父は毛思義・読谷山親方盛員）
• - 妻（以下四名）：

- 普光（福地阿護母志良礼、父は恵氏福地親雲上友昌）
- 桂室（仲栄真阿護母志良礼、父は賀国鼎・伊集親方治亮）
- 安室（玉那覇阿護母志良礼、父は景氏石嶺筑登之親雲上好秀）
- 実山（池原阿護母志良礼、父は曦富春・金城筑登之茂滿）

子供たち

• - 長男：尚益（初め佐敷王子を称する後に読谷山王子、中城王子となる。母は妃）
• - 長女：国場翁主（母は桂室、童名・思真鶴金、号・瑞信、金氏久志親方安に嫁ぐ）
• - 次男：尚監（野国王子朝直、母は安室、童名・思小樽金）
• - 三男：尚盛（越来王子朝得、母は実山、童名・真山戸金）

経歴

尚純は1660年1月5日に生まれました。彼の生涯の中で、いくつかの重要な出来事があります。

• - 1691年：長女である国場翁主が誕生します。
• - 1702年：次男の尚監が生まれ、さらにその数年後の1706年には三男の尚盛が誕生します。

尚純は1706年12月23日に亡くなり、享年47歳という短い生涯でしたが、彼の遺したものは琉球文化に影響を与え続けています。彼の学問への深い情熱と家庭への愛情は、彼の子孫にも受け継がれています。

もう一度検索