尚豊王

尚豊王（しょうほうおう）

尚豊王（1590年12月9日 - 1640年6月23日）は、琉球王国第二尚氏王統の第8代国王（在位：1621年 - 1640年）です。童名は思五郎金（うみぐむがね）、神号は天喜也末按司添（てにぎやすゑあんじおそい）です。

生涯

尚豊王は、第5代国王・尚元王の三男である尚久・金武王子朝公の四男として生まれました。始めは佐敷王子朝昌と称しました。後の国王となる尚賢王と尚質王は、尚豊王の子です。

1621年に国王に即位しましたが、1636年（崇禎9年）には、薩摩藩によって琉球国王の王号を剥奪され、琉球国司を名乗ることとなりました。

家族

父：尚久
母：金武大按司加那志
妃：我謝上村按司加那志（童名：真銭金、号：梅岩。1597年 - 1614年）。具志頭王子朝盛の長女。
継妃：君豊見按司加那志（童名：思真牛金、号：蘭閨。1589年 - 1661年）。名護親方良豊の三女。
夫人：
西之按司加那志（童名：真鍋樽金、号：涼月。1597年 - 1634年）。松氏一世・大見武親雲上定昌の娘。
眞南風按司（童名：乙美金、号：蘭室。1592年 - 1658年）。呉氏五世・幸地親方宗廣の長女。
真南風按司（童名：真鍋樽金、号：南岳。1606年 - 1637年）。楽氏四世・田名掟親雲上昌敷の娘。
妻：与那原阿護母志良礼（号：苑叢）。与那原村平敷親雲上の娘。生没年不詳。

子女

長男：尚恭、浦添王子朝良（1612年 - 1631年）。母は妃。20歳で夭逝。
次男：尚文、中城王子朝益（1614年 - 1673年）。母は妃。病弱のため即位せず。
三男：尚賢、久米中城王子。母は涼月。後に即位。
四男：尚質、佐敷王子。母は涼月。後に即位。
長女：首里大君按司加那志（1613年 - 1679年）。向氏・喜屋武殿内三世の具志川按司朝安に嫁ぐも離別。後、向氏・阿波根殿内一世の摩文仁按司朝明に嫁ぐ。
次女：沢岻翁主（生年不伝 - 1651年）。母は涼月。向氏・喜屋武殿内四世の具志川按司朝庸に嫁ぐ。
三女：嶋尻佐司笠按司加那志（生年不伝 - 1681年）。母は南岳。向氏・嘉味田殿内四世の喜屋武按司朝古へ嫁ぐ。
四女：与那城翁主（生年不伝 - 1679年）。母は南岳。野村殿内六世・大城親方朝誠に嫁ぐ。

冊封使（1633年）

正使：杜三策（戸科左給事中）
副使：楊掄（行人司行人）

登場作品

『琉球の風』（1993年、NHK大河ドラマ、演：金山一彦）

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